目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~14) |
「対策」 |
(1)出題分野
「平面図形」「立体図形」「割合」「速さ」「平均算」「論理パズル」などから出題されています。
(2)難易度
大問数が多く(全14問)、原則、大問の中が小問に分かれていません。(大問13、大問14のみ、小問(1)(2)に分かれています)
あまり重たい応用問題は、ごく少数にとどまり、中~中の上ぐらいの問題が、並んでいます。
序盤、中盤にかけて、易しい問題から徐々にレベルアップしていき、終盤はそれなりに難しい問題が出題されています。
特に、最後の大問14は、難問です。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | 計算問題 | A |
大問2 | 計算問題 | A |
大問3 | 計算問題 | A |
大問4 | 単位換算・縮尺 | C |
大問5 | 割合・集合 | B |
大問6 | 割合 | B |
大問7 | 速さ | D |
大問8 | 平均算・割合 | D |
大問9 | 速さと比 | D |
大問10 | 平均算 | C |
大問11 | 平面図形・移動 | C |
大問12 | 平面図形・長さ | D |
大問13 | ||
(1) | 立体図形・体積 | D |
(2) | 立体図形・体積 | D |
大問14 | ||
(1) | 論理パズル | E |
(2) | 論理パズル | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
大問2「計算問題」
大問3「計算問題」
いずれも、ウオーミングアップ問題です。
大問4「単位換算・縮尺」
最後に500mL=500㎤で割りたいので、体積を㎤で表します。
そのためには、20mmを2cmに直しますが、3.5㎠の単位はそのままが良いでしょう。
2500倍は、2回です。1回では、面積の換算になりません。
大問5「割合・集合」
運動部と文化部の両方に入っている144人の割合がわかれば、全校生徒の人数もわかります。
1-5/21=16/21
4/7+1/3-16/21=1/7
144÷1/7=1008人……全校生徒
基本問題です。
大問6「割合」
1500×3/8=4500/8となりますが、これを帯分数化するのは、無意味です。
なぜならば、次にこれを1/3倍するからです。
さらに言うと、3/8倍した後、1/3倍するならば、最初から1/8倍すれば良いということになります。
本問は、理論的には基本的ですが、計算の工夫をするか否かで、要する時間に大きな差がつきます。
なるべく無駄手間を省くように、工夫しましょう。
大問7「速さ」
ひろし君が学校に着いたとき、弟は、学校の何m手前にいたのでしょうか?
60×13+90×5(m)です。
では、弟が出発してから、ひろし君が学校に着くまで、2人の距離は何m開いたでしょうか?
60×13+90×5-90×5=780mです。
780÷(90-60)=26分より、ひろし君は、弟が出発してから26分後に、学校に着きました。
90×(5+26)=2790m(答)
大問8「平均算・割合」
女子の人数が64%から60%に下がっています。
64:60=16:15なので、全体の人数は15:16。
すなわち、男子5人が1にあたるとき、全体は16にあたります。
女子、男子、合計80人になり、そのうち女子は60%の48人、男子は40%の32人になります。
本問では算数の発想法「変わらないものに注目する」が使われています。
女子の人数が変わらないことに注目しています。
大問9「速さと比」
兄が50段歩いて改札のある階に着いたとき、弟は30段歩いて、全体の30/40まで来ています。
すなわち、50-30=20段が全体の10/40=1/4
よって、エスカレーター(全体)の段数は80段(答)
大問10「平均算」
AとBを4:5で混ぜると、平均100gあたり430円です。
430円と345円を混ぜて、平均420円になったので、(430-420):(420-345)=10:75=2:15
よって、(A+B):C=15:2です。
食塩水問題と全く同じように解くことができます。
大問11「平面図形・移動」
7秒後の位置を書き込み、計算します。
直角二等辺三角形を利用して、横の長さをたての長さに写していきます。
大問7~9が、やや手強かったので、大問10、11は難度控えめになっています。
大問12「平面図形・長さ」
円を折り返した時、半径=半径=半径の正三角形ができる部分を探します。
正三角形は、一つの角が60度なので、これを利用して、中心角を求めます。
やや複雑ですが、定番問題です。
大問13「立体図形・体積」
一応、形式的に「立体図形」に分類しましたが、奥行きはすべて10cmなので、底面積(137㎠)だけで比較する方が、効率的です。
さらに、(2)では、直角二等辺三角形が問題になっていますが、大問11と同じアイデアで解けます。
大問相互間のヒントにも、目を向けましょう。
大問14「論理パズル」
100円 | あん | 26人 |
150円 | クリ | 32人 |
250円 | カレー | (あ)人 |
あん/クリ | (い)人 | |
300円 | あん/カレー | (う)人 |
400円 | クリ/カレー | (え)人 |
500円 | あん/クリ/カレー | 8人 |
(1)
(い)+(う)=57-(26+8)=23人
(い)+(え)=80-(32+8)=40人
よって、(え)は(う)より40-23=17人多い(答)
(2)
(あ)+(い)=(い)+(え)=40人に注目します。
(あ)=(え)
ここで、カレーパンを買った人の人数は、(あ)+(う)+(え)+8人=75人
(1)より(あ)=(え)=(う)+17人
よって、(う)×3+17×2+8=75人
(う)=11人。(あ)=11+17=28人(答)
・大問が14まであり、かなりの問題量です。
そのため、効率よく解く工夫が、対策の1番目となります。
たとえば、大問6では3/8×1/3を先に計算して、1/8とするのが効率的であることを、指摘しました。
大問7では、450mの部分は、相殺されます。
大問13では、体積の問題ながら、実質的には、底面積だけで考えることができます。
このような小さな工夫を積み重ねることで、要する時間を短縮できます。
・「算数の発想法」の練習に適した問題も、多数出題されています。
大問8、大問14では、「変わらないものに注目する」「等しいものに注目する」という、算数の基本的な発想法を用います。
レッツ算数教室では、当ホームページ内
の中で、算数の発想法について、さらにくわしく、ご説明しています。
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