目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
年度 | 受験者平均点 | 合格者平均点 |
2023 | 61.0% | 73.4% |
2022 | 65.2% | 76.8% |
(2)出題分野
「割合」「規則性」「立体図形」「平面図形」を中心に出題されています。
(3)難易度
中学受験・算数の定番問題も、大問1で多少出題されていますが、全体的には、浅野中学ならではの、オリジナル問題が中心です。
そのため、難易度が標準的とされる問題であっても、暗記した解法知識をそのまま適用すれば解ける、というようなものではありません。
問題文を読み取る読解力や、その場で対応する柔軟性が必要です。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 差集め算 | B |
(3) | 速さ(角速度) | B |
(4) | 平均算 | D |
(5) | 論理・推理(背理法) | D |
大問2 | ||
ア | 割合 | B |
イ | 割合 | B |
ウ | 割合 | B |
エ | 割合 | B |
オ | 割合 | D |
大問3 | ||
(1) | 規則性 | B |
(2) | 規則性 | C |
(3) | 規則性・場合の数 | D |
大問4 | ||
(1) | 立体図形・切断 | E |
(2) | 立体図形・切断 | E |
(3) | 立体図形・切断 | E |
大問5 | ||
(1) | 平面図形 | C |
(2) | 平面図形 | E |
(3) | 平面図形・場合の数 | E |
配点は非公表ですが、小問全19問のうち、E問題以外の14問に正解すると、14/19=73.7%で、ほぼ合格者平均点です。
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(2)「差集め算」
最後の1人が何個足りないかで、場合分けです。
大問1(3)「速さ・角速度」
1秒あたりに移動する角度を求めます。
時計算の一種です。
大問1(4)「平均算」
「Aさんを除いた平均点」「Bさんを除いた平均点」それぞれについて、面積図をかき、重ねます。
どことどこの面積が等しいかチェックします。
大問1(5)「論理・推理(背理法)」
問題文がとても丁寧に、わかりやすく、背理法の流れを解説してくれています。
これを機会に、背理法をマスターしましょう。
大問2「割合」
確率は、どの時点での可能性かが重要です。
検査前の陽性の確率と、検査結果が陽性だった時の、本当に陽性である確率は、別です(たまたま一致することはありえますが)
これは、本来、高校数学ですが、問題文が、わかりやすく説明してくれています。
大問3「規則性」
(2、A)を7で割った余りは、2,4,1……と、周期3でくり返します。
(3、B)を7で割った余りは、3,2,6,4,5,1……と、周期6でくり返します。
(3)では、両者の和が7になるように組み合わせます。
大問4「立体図形・切断」
はじめに直方体をかくと、イメージがつかめます。
(3)は、はじめに正四面体をかいておき、引きのばすイメージです。
大問5「平面図形・場合の数」
「通過する部分の面積がもっとも小さくなるとき」
とは、
「なるべく(い)を多く使うとき」
です。すなわち、
「なるべく、直進を避け、ジグザグに進むとき」
です。
難問は捨てても、合格者平均点には達するので、基本的な問題を得点すれば大丈夫です。
とはいえ、基本的な問題の中には、「背理法」「条件つき確率」など、中学高校の数学を誘導形式で問うものもあります。
そこで、誘導に乗る練習が必要です。
そのためには、テキストやテストの解説で、「他人の論理を追いかける練習」をすると良いでしょう。
近年、難関校の間では、「場合の数」「場合分け能力」の問題が流行しています。
本年度、大問1(2)、大問3(3)、大問5(5)は「場合分け」が含まれています。
「場合分け能力」は、習得するのに時間がかかります。
地道にトレーニングしましょう。
具体的には、問題を解いた際、自分の場合分けの切り口と、解説の場合分けの切り口とを比べ、それぞれのメリット・デメリットを考える勉強が効果的です。
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