目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
田園調布学園2020年第1回・算数は、ほぼ例年通りでした。
受験者平均点 | |
2020年 | 58.1 |
2019年 | 62.5 |
(田園調布学園ホームページより引用・算数100点満点)
(2)出題分野
問題数が多いので、ほぼ全分野から、幅広く出題されています。
本年度第1回は、特に、「水そうグラフ」「平面図形」「規則性」「統計」に重点が置かれています。
(3)難易度
前半は基本的な問題で、後半から徐々に難しくなっていきます。
特に、大問4(3)(4)、大問5(3)は、かなり難しい問題です。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
(3) | 平面図形 | B |
(4) | 3段つるかめ | C |
(5) | 統計・割合 | B |
(6) | 立体図形 | B |
(7) | 割合 | B |
(8) | 数列・規則性 | B |
(9) | 集合 | B |
(10) | 速さ | B |
大問2 | ||
(1) | 水そうグラフ | B |
(2) | 水そうグラフ | B |
(3) | 水そうグラフ | B |
大問3 | ||
(1) | 平面図形と比 | B |
(2) | 平面図形と比 | C |
(3) | 平面図形と比 | C |
大問4 | ||
(1) | 約束記号・規則性 | B |
(2) | 約束記号・規則性 | C |
(3) | 約束記号・規則性 | D |
(4) | 約束記号・規則性 | E |
大問5 | ||
(1) | 統計・平均算 | B |
(2) | 統計・平均算 | B |
(3)① | 統計・平均算 | C |
(3)② | 統計・平均算 | D |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)(2)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(3)「平面図形」
イ=ア+ウなので、ア=①、イ=③とすると、ウ=②
よって、③+②=180度、②=72度(答)
大問1(4)「3段つるかめ」
50円玉と500円玉の平均は、275円玉。
よって、275円玉と100円玉が合計19枚で3650円。
あとは、普通のつるかめ算。
3段つるかめは、2段つるかめに持ち込みます。
大問1(5)「統計・割合」
国語の人数は、40×(27/360)=3人。
よって、数学=40-(3+13+7+12)=5人(答)
大問1(6)「立体図形」
10×12×3.14……外側の側面積
4×6×3.14……内側の側面積
5×5×2×3.14……上下
合計すると、(120+24+50)×3.14=609.16㎠(答)
3.14倍を1回ですませましょう。
大問1(7)「割合」
3/8+1/3=17/24
(1-17/24)×4/7=1/6
8÷1/6=48個(答)
大問1(8)「数列・規則性」
初めは、23。その後は7と5の最小公倍数35ずつ大きくなります。
23+35×(30-1)=1038(答)
植木算の関係に注意しましょう。
大問1(9)「集合」
90+75-100=65
65%以上75%以下なので、650人以上750人以下(答)
大問1(10)「速さ」
(1.5+3.5)×4.2=21km……AB間
21÷7/3=9km/時……船上りの速さ
21÷(9+5)=1.5時間後
ここまで、すべて基本問題です。満点を目指しましょう。
大問2「水そうグラフ」
(1)6×10×12÷9=80㎤/分(答)
(2)仕切りの左側と右側で、かかった時間の比が9分:12分=3:4
よって、6÷3×4=8(答)
(3)深さ12cmまでで21分かかる。
深さ18cmなら21÷12×18=31.5分(答)
大問3「平面図形と比」
(1)16:24=2:3(答)
(2)三角形GBEと三角形GFDは相似で、相似比は2:3
よって、8÷2×3=12cm(答)
(3)DC=4cm。また、三角形DHCと三角形DEFは相似で、相似比は4:12=1:3
よって、10×12÷2÷(3×3)=6と2/3㎠(答)
大問4「約束記号・規則性」
(1)
[8]=1+2+0+1+2+0+1+2=9
[15]=(1+2+0)×5=15
[22]=(1+2+0)×7+1=22(答)
(2)30÷(1+2+0)=10
よって、30ちょうどの場合はOK。
1つ手前の29の場合も、最後は+0なので、OK(答)
(3)[92]=93より、[A]=94
Aが3の倍数のときと、3の倍数+1のときは、A=[A]が成り立っています。
よって、A=94(答)
大問5「統計・平均算」
(1)
「通学時間の合計」÷「人数」=「通学時間の平均」です。
また、人数の欄(らん)をたてに全て合計すると、40人となります。
これより、まずアが16とわかり、次にイが13とわかり、次にウが988とわかります。
(2)「全員の通学時間の合計」÷40=2588÷40=64.7分(答)
(3)
65.25×39=2544.75
65.35×39=2548.65
2588-2544.75=43.25分
2588-2548.65=39.35分
いずれも、30分以上、60分未満なので、B(答)
40、41、42、43(答)
・大問1、大問2で満点が取れれば、ほぼ受験者平均点です。(十分、達成可能な目標です)
塾のテキストの基本問題を、もれなくマスターしておきましょう。
あとは、大問3、4、5の前半の小問をいくつか取れれば、大丈夫です。
・水そうグラフや、進行グラフなどは、頻出なので、読み取りの練習をしておきましょう。
今回は出題されていませんが、縦軸が「深さ」そのものではなく、どこかとどこかの「深さの差」となるグラフが流行しています。合わせて、マスターしておきましょう。
・円グラフや統計も頻出です。表やグラフの読み取りの練習をしておきましょう。
大問5の統計の読み取り方は、かけ算の式が成り立つ部分、足し算の式が成り立つ部分、足してはいけない部分(平均の欄)など、意味を理解しながら、おさえておきましょう。