目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~7) |
「対策」 |
(1)出題分野
「計算」「和と差」「立体図形」「平面図形」「割合と比」「場合の数」「規則性」から出題されています。
「割合と比(仕事算)」は、「グラフ読み取り」、「規則性」は「長文読解」になっています。
(2)難易度
標準的な問題が出題されています。
ただし、大問7は長文読解で、ただ答えが出せればよいというものではなく、問題文の誘導を読み取る必要があります。
様々な解法がある中で、出題者の解法に寄り添っていく理解力、ある種のコミュニケーション能力が試されています。
そのような意味では、難しいとも言えます。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
(3) | 計算問題 | A |
大問2 | ||
(1) | 和と差・差集め算 | B |
(2) | 和と差・平均算 | B |
大問3 | 立体図形 | B |
大問4 | ||
(1) | 平面図形と比 | B |
(2) | 平面図形と比 | C |
(3) | 平面図形と比 | C |
大問5 | ||
(1) | 割合と比・仕事算 | B |
(2) | 割合と比・仕事算 | C |
(3) | 割合と比・仕事算 | C |
大問6 | ||
(1) | 場合の数 | B |
(2) | 場合の数 | C |
(3) | 場合の数 | D |
大問7 | ||
① | 規則性 | B |
➁ | 規則性 | B |
③ | 規則性 | B |
④ | 規則性 | B |
⑤ | 規則性 | C |
⑥ | 規則性 | C |
⑦ | 規則性 | C |
⑧ | 規則性 | C |
⑨ | 規則性 | C |
⑩ | 規則性 | C |
⑪ | 規則性 | C |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問2「和と差」
(1)基本問題です。
(2)それぞれ平均点から合計点を求めます。
すると、ABCDーABCより、Dがわかり、ABCーABよりCがわかります。
大問3「立体図形」
半径4cm、高さ4cmの円柱の上に、半径3cm、高さ4cmの円すいが乗っています。
大問4「平面図形と比」
(1)BG:GDは三角形BGEと三角形DGAの相似比と一致します。
(2)BH:HDを(1)と同様に求めます。あとは「比合わせ」
(3)三角形ABDをBG:GH:HDに比例配分します。
本問はそれなりに難しい問題ですが、頻出の定番問題なので、しっかりマスターしましょう。
大問5「割合と比・仕事算」
(1)3時間で90個です。1時間に30個(答)
(2)96分で80個です。2時間54分(174分)で145個(答)
(3)80/96-90/180=1/3
90÷1/3=270分=4時間30分(答)
大問6「場合の数」
(1)3×2×1=6個(答)
(2)青だけ、赤だけも含めれば、6×5×4=120個
青だけ、赤だけがそれぞれ6個なので、120ー6×2=108個(答)
(3)それぞれの色から1枚ずつ選ぶ組み合わせは3×3×3=27
順序の入れ替えも含めると、27×6=162個(答)
大問7「規則性」
正方形が完成する瞬間は、平方数になります。
長方形が完成する瞬間は2×3とか3×4とか「たて」×「たて+1」となります。
この性質を利用して、求めていくように、出題者が誘導しています。
・大問4までは、定番問題そのままの出題と言ってよいでしょう。
塾のテキストの基本問題をマスターすれば、十分対応できます。
・大問5は、考え方は基本的ですが、計算がやや大変です。
途中で、きりの悪い数字が出てきても、自信を失わず最後まで解き切りましょう。
・大問6は、難しい問題です。
「1枚以上使う」の裏は「1枚も使わない」です。「何でもあり」から「1枚も使わない」を引けば、効率的に求めることができます。
・大問7は、出題者が最も効率的な解法に誘導しています。その通りに計算していけばよいので、易しいとも言えます。
でも、⑧以降は、解法が複数あり、自分で思いついた解法が、出題者の誘導と異なる場合、自分の解法を捨てて、出題者に合わせていく必要があります。
この場合は、それほど簡単ではありません。
また、考え方を式や言葉で説明しなければなりません。
算数的コミュニケーション能力が試されているとも言えます。