普連土学園中学の算数は、例年大問6~7問で、構成されています。
1次、3次試験は、大問1の計算問題が3問で、大問6は、問答形式の長文問題。
2次試験は、大問1の計算問題が2問で、大問は7まであり、問答形式の長文問題はない、というのが、とりあえずのお約束のようです。
いつ、お約束が変わってもよいように、心の準備はしておきましょう。
1、頻出分野は、「場合の数」「数の性質」「規則性」「平面図形」「立体図形」「速さ」などです。バランスよく出題されています。
ただし、毎年、毎回、これら全分野から出題されるわけではありません。
という点に、普連土の特徴があります。
その回の最も重い問題が出題される、最後の大問を順にチェックしてみましょう。
といった具合です。バランスの取れた配分になっています。
2、次に、難易度について、見てみましょう。
全体的に、標準的な問題が多く、難問は少数にとどまっています。
このような場合、多くの学校では、問題が易しい順に並んでいて、順番に解いていけば良いのですが、普連土は、必ずしもそうではありません。
大問1の計算問題で、いきなり難問が出題されることもあります。(2018年1次大問1の3)
大問2が難問の時もあります。(2017年2次大問2)
最後の大問7が易しく、直前の大問6が難問の時もあります。(2017年2次)
3、最後に、最も特徴的な、問答形式の長文問題を見ておきましょう。
1次、3次は試験時間60分と長く、大問数が6問と少ないかわりに、大問6が超長文になっています。穴埋め形式で、穴の個数が10個以上の時もあります。
姉と弟の会話で、姉の出題した問題を、姉のヒントに誘導されながら、弟が解いていく、という設定になっています。
穴の個数が多く、難易度は様々ですが、中にはかなりの難問も含まれています。
ここで素晴らしいのは、姉のヒントです。解き方のコツが、うまく表現されています。
合格者平均点などから推定すると、標準レベルの問題が解ければ、合格できます。難問はスルーして大丈夫です。
そのためには、塾のテキストで、標準レベルの問題をおさえておきましょう。
ただし、噴出分野を特定して、そこだけを重点的に勉強したり、出題予想に頼るのは、特に1次、3次の場合、やめておいた方が無難です。
なぜならば、大問6の長文問題の配点が大きく、もしヤマが外れると、痛いからです。
ヤマははらず、全体的に準備することを、お勧めします。
そして、何よりも、過去問集で、1次3次の大問6を、熟読しましょう。姉と弟の問答形式の誘導問題です。ここには、算数の問題を解くコツが、つまっているからです。
通常、市販の問題集や、塾のテキストの解説では、解き方のスジしか説明されていません。これは、字数の関係上、やむを得ない面もあります。
ところが、普連土の問題では、字数を惜しまず、丁寧に説明してくれています。
などに、触れています。分野も偏らず、様々な問題が出ています。
普連土を受験しない人にも、参考になるでしょう。