目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~6) |
「対策」 |
1、概要
(1)入試結果
学習院女子2021年A・算数は、例年通りの出題傾向、難易度でした。
学校公表の受験者平均点は、100点満点中、59.8点。2019年が高く、2020年は低く、本年は、その中間です。
(2)出題分野
「比」「場合の数」「速さ・進行グラフ」「平面図形」「立体図形(回転体)」などが出題されています。
「平面図形」「立体図形」とも、動きのある、回転系の図形問題で、学習院女子らしい出題となっています。
(3)難易度
年度により、大きくばらつきがあるのが特徴ですが、本年度は、ほどほどの中間に位置しています。
難問というほどの問題は出題されませんでしたが、大問1の「計算の工夫」は、計算問題の領域を越え、本年度中、最も難しい応用問題となっています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2)① | 計算の工夫 | C |
(2)② | 計算の工夫 | D |
大問2 | ||
(1) | 比 | B |
(2) | 比 | C |
大問3 | 場合の数 | C |
大問4 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | B |
(2) | 速さ・進行グラフ | B |
(3) | 速さ・進行グラフ | B |
(4) | 速さ・進行グラフ | D |
大問5 | ||
(1) | 作図 | B |
(2) | 平面図形 | B |
大問6 | ||
(1) | 立体図形・回転体 | B |
(2) | 立体図形・回転体 | D |
それでは、順に見ていきましょう。
2、各論(大問1~6)
大問1
(1)「計算問題」
これは、ウオーミングアップ問題です。
(2)「計算の工夫」
①は、有名です。これをヒントに、②を解きます。
11と18の差が7と、意味ありげです。
左から2番目の分数の分子を、「11+7」に分解すると、11の方は、1番目の分数といっしょに計算でき、7の方は、3番目、4番目の分数といっしょに計算できます。
大問2「比」
(1)は、普通に連比です。
(2)は、「内項の積=外項の積」を利用してもよいし、倍数算で解いてもよいでしょう。
大問3「場合の数」
1回目の目が1の場合、2の場合、3の場合……と場合分けして、調べます。
すると、サイコロを3回投げたときの目の出方は、6×6×6=216通りあるので、「うわっ、大変!」と思います。
ところが、1回目が2だと、2回目は2、4、6の3通りしかありません。
1回目が3だと、2回目は3、6しかありません。
大変なのは、最初だけ。
1の目が大きくなるにつれて、2回目の目の可能性は、急速にしぼんでいきます。
3回目の可能性は、さらにしぼられます。
よって、すべて書き出しても、大したことはありません。
大問4「速さ・進行グラフ」
兄、弟、ともに、800mを往復する時間がわかっていますから、分速もすぐに求まります。
よって、(1)~(3)は、基本問題です。
(4)のグラフは、見たことはあっても、自分でかいたことはないのが、普通でしょう。
多少、戸惑う問題だと思います。
グラフが折れ曲がっている点、交わっている点など、特徴的な部分で区切って、その時の2人の間の距離を求めましょう。
大問5「平面図形・作図」
(1)(2)とも、有名な定番問題です。
大問6「立体図形・回転体」
(1)は、定番問題です。
(2)は、図2の半径が8cm、6cm、2cmになるときの高さを調べて、図1とつじつまが合うかチェックします。
大学附属校なので、大学入試改革の影響(問題文の長文化)は、今のところ、見られません。
本年度に関しては、標準レベルの定番問題がおさえられていれば、合格できたと思われます。
もっとも、大学入試改革の影響とは関係なく、出題の難易度が年度によって大きく異なる学校です。
よって、「何が起きるかわからない」という心の準備は、常に必要です。
当ホームページ内
「出題傾向の突然の変化に備えて」(タップ・クリックできます)
では、不測の事態にどのように備えるか、説明しております。
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