目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~6) |
「対策」 |
(1)出題分野
本年度は、「数の性質」「平面図形」「水そうグラフ」「論理推理」を中心に、出題されています。
(2)難易度
大問4までは、基本~標準レベルの問題が中心ですが、最後の大問2問、特に大問6が、難問です。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 計算 | A |
(3) | 計算 | A |
(4) | 計算 | A |
大問2 | ||
(1) | 割合 | B |
(2) | 速さ・流水算 | B |
(3) | 割合・売買算 | B |
(4) | 比 | C |
大問3 | ||
(1) | 数の性質 | B |
(2) | 数の性質 | B |
(3) | 数の性質 | C |
大問4 | ||
(1) | 平面図形 | B |
(2) | 平面図形 | C |
(3) | 平面図形 | B |
大問5 | ||
(1) | 水そうグラフ | C |
(2) | 水そうグラフ | D |
(3) | 水そうグラフ | D |
大問6 | ||
(1) | 論理推理 | E |
(2) | 論理推理 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1「計算」
ウオーミングアップ問題です。
大問2(1)~(3)
基本問題です。
大問2(4)
大÷小=3あまり24
ということは、
大=小×3+24
大ー小=小×2+24=164
よって、小=70、大=234(答え)
大問3「数の性質」
(1)
最初と最後の差は、常に10
これが、最初の2.5倍だから10÷2.5=4(答え)
(2)
264÷11=24(平均=真ん中)
24-5=19(答え)
(3)
「偶数だけの和」は常に偶数
よって、「奇数だけの和」が奇数にならないと、差が奇数23にならない。→奇数は奇数個ある→偶数は偶数個ある
よって、最初の数は偶数。
偶(奇偶)(奇偶)(奇偶)(奇偶)(奇偶)とペアを作ると、ペアの部分だけで「偶数だけの和」が5大きい
これを23に広げるには、最初の偶数が23-5=18(答え)
大問4「平面図形」
基本問題です。
大問5「水そうグラフ」
(1)
水そうAは、減るときのペースが2に対し、増えるときのペースは3
かかる時間は逆比で3:2
よって、4分後~44分後まで、③+②+③=⑧=40分
①=5分
4+5×3=19分(答え)
(2)
はじめにどのくらいの量の水が入っているかというと、Aが空から満水になるのに5分×2=10分かかるところ、はじめは4分で満水になったので、6割入っていたと、わかります。
Bは減るときのペースが3に対し、増えるときのペースが1なので、
4割/1:10割/3=6:5
よって、44分を6:5に比例配分したうちの6にあたる分=24分(答え)
(3)
グラフの中に、三角形の相似(砂時計)ができているので、これを利用します。
大問6「論理推理」
それぞれの発言から、以下のことがわかります。
ここまでを表に書き込むと、以下のようになります。
本当 | うそ | ? | うそ | 本当 | ? | |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
A | × | |||||
B | × | × | × | |||
C | × | × | × | × | ||
D | × | × | ||||
E | × | × | × | |||
F |
5はF以外に×がついているので、Fは5とわかります。(答え)
さらに、Fが5なら、Fの発言「Aは3」も本当なので、次の表になります。
本当 | うそ | ? | うそ | 本当 | ? | |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
A | × | × | 〇 | × | × | × |
B | × | × | × | × | ||
C | × | × | × | × | × | |
D | × | × | × | |||
E | × | × | × | × | ||
F | × | × | × | × | ○ | × |
あとは、5つ×がついている行、列をさがし、空欄に〇をつけ、〇の上下左右に×をつけ……をくり返していけば、いもづる式に、すべてがわかります(下表)
本当 | うそ | ? | うそ | 本当 | ? | |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
A | × | × | 〇 | × | × | × |
B | × | 〇 | × | × | × | × |
C | × | × | × | × | × | 〇 |
D | × | × | × | 〇 | × | × |
E | 〇 | × | × | × | × | × |
F | × | × | × | × | ○ | × |
本年度の大問1、2、4は、満点を目指しましょう。
大問3、5は、トレーニング次第で克服できる、知識積み上げタイプの応用問題です。
とりわけ、グラフ読み取り問題は、定番となっていますし、他校でも流行しています。
グラフのどの部分に注目すればよいか、しっかり確認しておきましょう。