法政大学中学の算数は、例年、大問6問(小問単位では19問)で構成されています。
大問1は、計算問題。大問2は、様々な分野からの小問群。大問3は、それぞれテーマをもった応用問題が並んでいます。
1、頻出分野について
大問2の小問群は、問題数が多いため、出題範囲は広くなっています。
「単位換算(時間)」「平面図形」「速さ(通過算)」「割合(食塩水・売買損益算)」「平均算、仕事算、弁償算などの文章題」などから、類似問題がくり返し出題されています。
大問2(1)は、毎年、時間の単位換算問題が出題されます。
(2)以下の小問でも、ほぼ同じ問題が、数年間続くことが、よくあります。具体例をあげてみましょう。(すべて、第1回入試)
平面図形
通過算
食塩水
売買損益算
平均算
仕事算
弁償算
などです。
大問3以降の応用問題は、これほどの重複はありません。毎年、異なる問題が出題されています。
その中では、「平面図形」「立体図形」「場合の数」からの出題が、非常に多くなっています。
2、難易度について
全体的に標準的な問題が多く、超難問はあまり出ません。
その分、合格者平均点はとても高く、80%を超える年もあります。
一般的な傾向として、大問1の計算問題や、大問2の小問群は、易しい問題が多く、大問4、5、6(2)には、かなり難しいものもあります。
問題が標準的であること、合格最低点が高いことから、
が、大切です。
ミスを防ぐには、エラーノートを作って、自分がどのようなミスをしがちか、よく心得ておくと、効果的です。
穴を作らないためには、テキストの定番問題を、よく勉強するとともに、塾を休んだり、苦手分野にさしかかったとき、それをフォローする仕組みを作っておく必要があります。
また、よく出る問題については、対策を練っておきましょう。
幸い、過去問の検討が、とても効果的です。
「傾向」で述べた、大問2の類似問題などは、当然、他の受験生も準備してくるでしょうから、出題されたら確実にゲットできるようにしましょう。
まず、時間の単位換算。他の学校では、必ずしも頻出ではありません。ふだんは、速さの問題で、24分=5分の2時間といった換算ぐらいしか、やらないでしょう。
暗記しないまでも、計算方法の確認ぐらいは、しておきましょう。
他の小問についても、
色々チェックポイントがあります。
意気込みとしては、大問2で、満点近く取りたいところです。
大問3以降についても、よく出る分野について、対策を練っておきましょう。たとえば、
といったことについて、日ごろから、よく確認しておきましょう。