目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)出題分野
本年度は、「規則性」重視の出題となりました。
大問で2問分です。
他には、「速さと比」「点の移動」など、動きのある問題が、やはり大問2問分出題されています。
小問では、「割合」「平面図形」「縮尺」が出題されています。
(2)難易度
昨年度とほとんど同じです。
全体の6~7割が、基本的、標準的問題で、残りのうち半数が合否を分ける問題、半数は難問です。
合格者平均点は非公表ですが、かなり高いと推測されます。
出題分野&難易度マップを掲載致します。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 縮尺 | B |
(3) | 割合 | B |
(4) | 平面図形・面積 | C |
大問2 | 点の移動 | C |
大問3 | ||
(1) | 規則性・数表 | C |
(2) | 規則性・数表 | D |
(3) | 規則性・数表 | D |
大問4 | ||
(1) | 規則性・周期 | C |
(2) | 規則性・周期 | E |
大問5 | ||
(1) | 速さと比 | C |
(2) | 速さと比 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算問題」
大問(2)「縮尺」
ウオーミングアップ問題です。
(2)は25000で2回割ることに注意しましょう。
大問1(3)「割合」
100-7.12=92.88
69.04+34.16-92.88=10.32
129÷0.1032=1250人(答)
大問1(4)「平面図形・面積」
おうぎ形の半径×半径は、16。中心角合計は180度。
よって、32-16×3.14×1/2=6.88㎠(答)
大問2「点の移動」
点Pは60秒で針の先まで進み、続く60秒で、元の位置に戻ります。
60後までかくと、後半は線対称なグラフになります。
大問3「規則性・数表」
(1)
7×7+1=50番目の奇数。
2×50-1=99(答)
(2)
21×21+20=461番目の奇数
2×461-1=921(答)
(3)
(1411+1)÷2=706番目の奇数
26×26=676、27×27=729より、27本目の矢印の途中。
706-676=30番目
よって、24行27列目(答)
大問4「規則性・周期」
大型 | 7:00 | 7:10 | 7:20 | 7:30 | ... | 8:40 |
↓ | ||||||
7:46 | ||||||
中型 | 7:09 | 7:16 | 7:23 | 7:30 | ... | 8:40 |
↓ | ||||||
7:43 |
(1)
25×4=100人(答)
(2)
7:30に、大型バスと中型バスが同時に出発して、ここからは70分周期になります。
7:30分までに40×4+25×4=260人がバスに乗り、その後は1周期あたり40×7+25×10=530人ずつ、バスに乗ります。
(2000-260)÷530=3あまり150
11:00の時点で残り150人
大型 | 11:10 | 11:20 | 11:30 |
40人 | ↓40人 | ||
11:36 | |||
中型 | 11:07 | 11:14 | 11:21 |
25人 | 25人 | ↓20人 | |
11:34 |
表より、最後にバスが着いたのは11時36分(答)
最後の大型バス40人、最後の中型バス20人(答)
大問5「速さと比」
(1)
1680:1260=4:3
よって、兄速:弟速=4:3
時間の比は逆比で3:4
差の1が8分45秒にあたるから、
8分45秒×3=26分15秒(答)
(2)
26分15秒×3/7=675秒
兄は1260歩に675秒かかるから、
1260÷675/60=112歩/分
弟は108歩/分
弟の歩幅を①cmとすると、
(➀+12)×112:➀×108=4:3
➀=42cm、42+12=54cm……兄の歩幅
54×(1680+1260)=158760cm=1587.6m(答)
・偏差値が高いのに比べ、難問の数は少ない学校なので、合格者平均点はかなり高いはずです。
序盤、中盤の基本的な問題でミスしないよう、頑張りましょう。
さて、その「ミスをしない」ということですが、本番だけ頑張っても、どうにもならないこと、当然です。
日頃から、「ミスしないための技術」を磨いておくことが、合格の決め手です。
本年度の問題を例にとって、具体的に考えてみましょう。
たとえば、大問3「数表」。
「10000番目の奇数を求めなさい」と言われたら、あなたなら、どうしますか?
1番目が1。
2番目からは、2ずつ大きくなっていくから2を何倍かしたものを足す。
植木算で、間の個数は10000-1だから9999個。
1+2×9999=1+19998=19999(答)
はい、それも正しい方法です。
でも、
(1,2)(3,4)(5,6)……
と、奇数、偶数をセットにしてグループを作ったらいかがでしょうか?
第10000グループは2×10000=20000より(19999,20000)
よって、10000番目の奇数は19999
大問3の解説は、こちらの方法を取っています。
奇数を、奇数と偶数のグループに「おきかえて考える」という発想を用いると、2×9999という、あまりやりたくない計算を回避できます。
理論的に正しくても、わかりやすさ、計算量の点で、解法ごとに、メリット、デメリットがあります。
問題に即して、最も適切な解法を選べる人は、強いです。
レッツ算数教室では、様々な発想法を用いて、より効率的で、より安全な解法のマスターを指導しています。
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