目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)出題分野
「数の性質」「速さ」「割合」「規則性」などを中心に出題されています。
(2)難易度
大問2「数の性質」、大問4「割合・濃さ」は、他に類似問題のない、オリジナル問題です。
大問でありながら、小問に分かれていないことからも明らかですが、本質的理解に基づいて、じっくり考えることを求めています。
計算を地道にコツコツ進めるだけでは手に負えない問題です。
他方、大問5「規則性」のように、計算量の多い、ミスしやすい問題も出題されています。
出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算の工夫 | A |
(2) | キセル算 | C |
(3) | 平面図形 | B |
(4) | 割合・売買算 | C |
大問2 | 数の性質 | E |
大問3 | ||
(1) | 速さ・流水算 | C |
(2) | 速さ・流水算 | C |
(3) | 速さ・流水算 | D |
大問4 | 割合・濃さ | E |
大問5 | ||
(1) | 規則性 | D |
(2) | 規則性 | E |
それでは順に見ていきましょう。
大問1(1)「計算の工夫」
216で分配法則を利用します。
大問1(2)「キセル算」
ヒント無しで解けるように準備しておくこと、当然です。
大問1(3)「平面図形」
白い部分は、正方形の57%です。(円周率3.14の場合)
大問1(4)「割合・売買算」
つるかめ算になります。
大問2「数の性質」
通常、この問題は、小立方体を敷き詰めます。
小立方体の個数が最も少ないとき(小立方体が最も大きいとき)を求めるので、直方体の3辺の最大公約数を求めることになります。
ところが、本問は、小立方体ではなく、3辺の長さの比が1:14:5のブロックを敷き詰めます。
このため、「最大公約数を求める」という解法を暗記しているだけでは、手に負えません。
そこで、工夫します。
もし、全体を、たて方向に÷1、横方向に÷14、高さ方向に÷5して、縮図を考えたらどうなるでしょうか?
ブロックは1辺の長さが➀mmの立方体になります。
このとき、直方体の箱は
になります。
630、105、252の最大公約数は21なので、➀=21
よって、たて21mm、横294mm、高さ105mm(答え)
大問3「速さ・流水算」
理論的には、基本問題です。
計算ミスに気をつけながら、確実に得点しましょう。
大問4「割合・濃さ」
もともとの食塩水は10%なので、Aの操作でも、Bの操作でも、食塩水は薄まります。
なるべく濃度を高くするには、薄い食塩水の影響をなるべく小さくするために、全体の重さが重いうちに、AやBをすませておきたいところです。
つまり、Cは後回しです。
よって、A→B→B→C→Bとしたいのですが、これだと最後の食塩水が400gになりません。
そこで、B→B→C→A→Bとなり、その場合の濃さは6.25%です。(答え)
大問5「規則性」
周期になります。
はじめは空の棚に並べるので、24分
その後は4.8分で袋に入れ、8分で棚に並べることをくり返します。
その後、ある時間からは3.2分で袋に入れ、8分で棚に並べることをくり返します。
理論的には簡単ですが、途中、10時26.7分とか、12.8×□+11.2×○=94.4といった計算が出てくるため、なかなか大変です。
大問2、大問4は、新傾向問題です。
大問2では、最終的な答えに影響が出ないように注意しながら、自分に都合の良いように(つまり解きやすいように)問題文を改造する能力が必要です。
大問4では、いきなり正解を求めるのではなく、とりあえず試して、様子を見ることが大切です。
どちらも、解法パターンの反復練習では身につかない能力です。
日頃から、解法の背後にある「発想法」に思いをめぐらすことが有効です。
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