女子学院 算数 対策 2025年


目次
「傾向」 
1、概要
(1)出題分野
(2)難易度
2、各論(大問1~7)
「対策」

傾向

1、概要

(1)出題分野

 

「平面図形」「立体図形」「数の性質」「速さ」「割合」「規則性」など、はば広く出題されています。

 

問題数からいうと、「平面図形」、次いで「立体図形」が多く、図形重視になっています。

 

(2)難易度

 

「平面図形」は例年通り、難し目です。

 

また、本年度は、「割合・食塩水」の難しい問題が出題されています。

 

「規則性・カレンダー」や、「速さ」では、作業量が多かったり、計算が煩雑だったりして、ミスしやすい問題も出題されています。

 

「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

 

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) 計算
(2)ア  平面図形・角度 
(2)イ  平面図形・角度 
(2)ウ  平面図形・角度 
(3)➀  和と差 
(3)➁  和と差 
(4)  立体図形 
(5)  平面図形 
大問2     
(1)  規則性・カレンダー 
(2)  規則性・カレンダー 
大問3     
(1)  立体図形 
(2)  立体図形 
(3)  立体図形 
大問4     
(1)  数の性質 
(2)  数の性質 
(3)  数の性質 
大問5     
(1)  平面図形 
(2)  平面図形 
大問6     
(1)  速さ・比 
(2) 速さ・比、計算煩 D
大問7    
(1) 割合・食塩水 E
(2) 割合・食塩水 E
(3) 割合・食塩水 E

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~7)


大問1(1)「計算」

 

4.375は35/8に一発変換しましょう。


大問1(2)ア「平面図形・角度」

 

正五角形の内部に引いた対角線が、向かい合う辺と平行になっているのが、ポイントです。


大問1(2)イ「平面図形・角度」

 

「折り返し問題」の重要ポイントが4つあります。

 

確認しておきましょう。


大問1(2)ウ「平面図形・角度」

 

女子学院らしい切り貼り問題です。

 

準備怠りなく!


大問1(3)「和と差」

 

 

1番目 2番目 3番目 4番目 5番目  
  26 22 27   ×
  25 22 28   ×
  24 22 29   ×
  23 22 30   ×
  22 22 31   ×
16 21 22 32 39
17 20 22 33 38
18 19 22 34 37

大問1(4)「立体図形」

 

定番問題です。


大問1(5)「平面図形」

 

辺ACを底辺と考えます。

 

各正六角形の頂点を通り、ACに平行な直線を次々と引きます。

 

正六角形一つを通過するたびに、高さが「4」ずつ上がっていくと考えると、高さは11となります。

 

あとは、正六角形を6等分した正三角形の面積との比を求めればOKです。


大問2「規則性・カレンダー」

 

5月1日を4月31日と表す方法で、翌年の1月31日を4月○日で表し、周期で解きます。

 

「1」ズレやすい問題なので、細心の注意を払いましょう。


大問3「立体図形」

 

(1)(2)

 

正面に見える面を「底面」、40cmを「高さ」と考えます。

 

図1の立体の「体積」がわかれば、123秒間で入れた水の体積もわかります。

 

(3)

 

図2を真上から見た図をかいて、2種類の底面積を求めればOKです。

 

(3)は、やや難しいですが、(1)(2)は確実に得点したい所です。


大問4「数の性質」

 

(1)

 

27/2025~75/2025の49個です。

 

27/2026や75/2024との大小関係の判断にあたっては、分母の通分はしません。

 

小数に直すか、分子を1にそろえて、比べます。

 

(2)(3)

 

分子は分母の約数です。

 

2025の素因数分解は、この年度の受験生ならば、もちろん準備しています。

 

それを元に、約数を探っていきます。


大問5「平面図形」

 

正十二角形を、12個の合同な三角形(正三角形の半分)に分割します。

 

さらに、正十二角形に内接する正方形を描けばOKです。

 

あとは、「半径」は求められないが、「半径×半径」は求められる、といういつものパターンになります。


大問6「速さ・比」

 

1日目と2日目の「時間の差」がわかっています(1分48秒)

 

よって、1日目と2日目の「速さの比」がわかればOKです。

 

そのためには、1日目と2日目の「平均速度」の比を求めればよいでしょう。

 

(2)までは容易に答えが出ますが、(3)は、計算に時間がかかります。


大問7「割合・食塩水」

 

(1)

 

春子さんと夏子さんを比べてみましょう。

  春子 夏子
A 100+□g 100g
B 100g 100+□g
C 100-□g 100-□g

2人は、

  • Cが共通。
  • A100g分が共通
  • B100g分が共通

夏子さんの作った食塩水の濃度が0.2%高くなったということは、A□gに入っている食塩の重さよりも、B□gに入っている食塩の重さの方が、300×0.002=0.6g重いということ。

 

これが□gの3%分にあたることから、□=0.6÷0.03=20g

 

よって、100-20=80g(答え)

 

(2)

 

今度は、春子さんと秋子さんを比べてみます。

  春子 秋子
A 120g 120g
B 100g 80g
C 80g 100g

(1)と同様に考えると、B20gよりC20gの方が、含まれる食塩の重さが300×0.004=1.2g重い。

 

1.2÷20=0.06→6%(答え)

 

(3)

 

300:318.75=16:17

 

差の1が0.4%なので、Dの濃さは0.4×16=6.4%

 

ここで、DがAより何%濃いかを求めると

 

(3%×100g+9%×80g)÷300g=3.4%

 

よって、Aは6.4-3.4=3%

 

よって、Cは3+9=12%(答え)


対策


ポイント1


近年、算数でも問題文の長文化が進む学校が増えていますが、女子学院の算数は、1問あたりの文字数は少な目です。

 

文章が引き締まっていて、無駄にたくさん読ませることがありません。

 

そして、問題数が多くなっています。(大問で7問あります)

 

そうすると、

 

「問題文が短いから、サクサク解いて、早く最後にたどり着きたい」

 

という気持ちが起きてくるかもしれません。

 

ところが、問題文が短いわりには、結構、解くのに時間のかかる問題が多く、なかなかスピードが出ない、という息苦しさを感じるかもしれません。

 

他の受験生も条件は同じですから、捨て問の判断基準などを、自分なりに解決しておきましょう。


ポイント2


「平面図形」は、出題数も多く、難しい問題も出ています。

 

角度、面積とも、それなりにハイレベルな問題で、トレーニングしておきましょう。


ポイント3


大問7「割合・食塩水」は、かなり難しい問題ですが、「比べる技術」を磨くには、最高の良問です。

 

ぜひマスターしましょう。

 

「比べる技術」は、算数の発想法(→)の中でも、最も重要なものの一つです。





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