海城中学の算数


NEW! 海城2024年 算数

傾向

1、構成

海城の算数は、例年、大問6問で構成されています。

 

大問1は、様々な分野からの小問群。大問2からは、それぞれテーマのある応用問題となっています。

2、出題分野

「平面図形」「立体図形」重視の出題になっています。

 

これに、「速さ」「割合」「場合の数」が続きます。

3、難易度

近年、難化傾向にあります。

 

特に、図形問題は、「平面図形」「立体図形」ともに、海城独自のよく練られた難問が出題されます。

 

難しさの原因はどこにあるのでしょうか?

 

平面図形については、

  • √(ルート)の計算が必要に見える→でも、中学受験では使えない→そこで、√(ルート)の計算を回避するための工夫が必要
  • 思いがけないところで等積変形が可能

など、盲点をついた出題が多い点が挙げられます。

 

立体図形については、

  • 切断系が多い。しかも、2つの切り口面の交わりを求めるもの、斜めの面をさらに斜めに切るものが多い。

など、発展的な問題が多い点が挙げられます。

対策


第1回、第2回とも、合格者平均点は120点満点中、80点前後です。

 

ただし、問題の難度は、第2回の方がかなり高めです。

 

受験生のレベルが、第1回と第2回とで、かなり開いているようです。

 

そこで、対策も、両者を分けて考える必要があります。


第1回


まずは、中学受験・算数の定番問題について、まんべんなくマスターすることが最低条件となります。

 

これだけでも、合格最低点に何とかすべりこめるかもしれません。

 

ただ、安定感を持たせるために、「平面図形」「立体切断」「場合の数」について、高度な問題にも、ある程度、取り組んでおきましょう。


第2回


中学受験・算数の定番問題をすべてマスターするだけでは、不十分です。

 

御三家と同等レベルの思考力が必要です。

 

特に、「平面図形」「立体切断」「場合の数」については、最高レベルの難問にじっくり向き合う勉強が必要です。

 

それでも、難問を解き切るのは難しいでしょう。

 

大問が小問3問で構成されている場合、(1)(2)を取れば、(3)を捨てても、80点ペースには乗ります。

 

(1)だけしか取れなくても、大問1の小問で補えば、何とかなるかもしれません。

 

このような、時間内の得点を最大にするゲームセンスも磨いておきましょう。




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