目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
吉祥女子中2019年度第1回・算数は、例年通りでした。
学校公表の合格者平均点は、100点満点中、79.3でした。
(2)出題分野
「点の移動」「速さと比」「約束記号」「立体図形」「規則性」を中心に、「割合」「平面図形」なども出題されています。
(3)難易度
全体的に見ると、序盤、中盤は標準的な問題が多く、終盤に応用問題が配置されています。
個別的に見ると、大問1(7)、大問4(5)、大問5(3)(4)(5)など、かなりの難問も出題されています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
(3) | 割合 | B |
(4) | 平均算 | B |
(5) | 倍数算 | B |
(6) | 平面図形 | B |
(7) | 速さ・流水算 | E |
大問2 | ||
(1) | 点の移動 | B |
(2) | 点の移動 | B |
(3) | 点の移動・記述 | C |
大問3 | ||
(1) | 速さと比 | C |
(2) | 速さと比 | C |
(3) | 速さと比 | C |
大問4 | ||
(1) | 約束記号・数の性質 | B |
(2) | 約束記号・数の性質 | B |
(3) | 約束記号・数の性質 | C |
(4) | 約束記号・数の性質 | D |
(5) | 約束記号・数の性質 | E |
大問5 | ||
(1) | 立体図形・規則性 | D |
(2) | 立体図形・規則性 | D |
(3) | 立体図形・規則性 | E |
(4) | 立体図形・規則性 | E |
(5) | 立体図形・規則性 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1
(1)(2)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
(3)「割合」
5+7の12人が、50ー46の4%にあたります。
12÷4×100=300人(答)
(4)「平均算」
4人の合計点から、Dさんの得点を引くと、残りはABCさんの合計点(和)になります。
あとは、和差算。
(5)「倍数算」
兄+弟=5000円
兄×1/2+弟×3/4=3000円
典型的な倍数算です。
(6)「平面図形」
三角形ABDは一辺10cmの正三角形になります。
ACとBDは直角で、いずれも長さは10cm
よって、10×10÷2=50㎠(答)
ここまで、基本的な問題です。満点を目指しましょう。
(7)「速さ・流水算」
X下速=Y上速より、
X+川=Yー川……①
X上速×3=Y下速より、
(Xー川)×3=Y+川……②
①②から、
(Yー川×3)×3=Y+川
Y×2=川×10
Y:川=5:1……5倍(答)
大問2「点の移動・記述」
点PがDA上のとき、三角形PBCの面積は最大(240㎠)になります。
(1)(2)は基本問題です。
(3)は、これを利用して、三角形PBCの高さが、1/4になるときを求めます。
大問3「速さと比」
(1)
5×2:3×3=10:9(答)
(2)
2850÷20=142.5m/分……速さの和
142.5÷(10+9)=7.5
7.5×10=75m/分(答)
(3)
弟は9/10進むので、残りは1/10すなわち285m(答え)
大問4「約束記号・数の性質」
(1)は練習。
(2)1=1×1しかありません。よって、11(答)
(3)7=1×7=7×1。よって、17と71の2個(答)
(4)2=1×2=2×1。よって、12と21。
12=2×6=6×2、21=3×7=7×3
よって、12、21、26、62、37、73
最小12、最大73(答)
(5)2桁の整数の各位の数をかけるということは、要するに、かけ算の九九をやっていることになります。(0は除きます)
九九に出てくる数は、かけ算の形に分解して、それを新たな2桁の数とし、それが九九に出てくる数であれば、さらにかけ算の形に分解して、新たな2桁の数とします。
これをくり返し、九九に出てくる数が尽きたら、終了します。
大問5「立体図形・規則性」
全体を大きな三角すいとみなします。
以上の規則性は、三角すいが巨大化しても、維持されます。
大問1~3は、大問1(7)を除き、基本的な定番問題です。満点を目指しましょう。
これに対して、大問4は、その場で考える問題。大問5は、定番問題ともいえますが、かなり難しい問題。
ここをどうするかです。
いずれも、小問(1)(2)(3)で誘導してもらいながら、練習を積み、その成果を後の小問に生かすという構成です。
理科の実験に似ています。思考実験を積み重ねながら、規則性を発見し、運用するという過程をたどります。
たとえば、大問4などは、はじめ、何をやっているのかチンプンカンプンですが、いくつか試しているうちに、「素数だとすぐ終わるが、約数がたくさんあると、かけ算の組み合わせが増える」という感覚が芽生えてきて、「九九分解」をすればよい、ということに気づきます。
意味がとれないつらさに耐えながら、指定された通りの操作をくり返し、実験を積み重ねることが、対策として重要です。
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