駒場東邦 算数 対策 2025年


目次
「傾向」 
1、概要
(1)入試結果
(2)出題分野
(3)難易度
2、各論(大問1~4)
「対策」

傾向

1、概要

(1)入試結果

年度 受験者平均点 合格者平均点
2025

73.6

(61.3%)

84.0
2024

57.2

(47.7%)

66.6
2023

80.7

(67.3%)

90.2
2022 

35.5

(29.6%)

42.6
2021

60.6

(50.5%)

73.0
2020

74.0

(61.7%)

84.0
2019

78.4

(65.3%)

89.1
2018

79.9

(66.6%)

87.3

(駒場東邦中学ホームページより引用・算数120点満点)

 

(2)出題分野

 

「平面図形」「数の性質」「立体図形・切断」を中心に出題されています。

 

「数の性質」は、2025年にちなんだ問題が出題されました。

 

(3)難易度

 

本年度は、平均点高めで、取り組みやすい問題が多かったと思われます。

 

特に、大問1(1)~(3)、大問2、大問3(1)、大問4(1)は、中学受験算数の標準レベルの問題であり、正答率はかなり高かったと推測します。

 

「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

 

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) 計算問題  A
(2)  平面図形・比 
(3)  場合の数 
(4)  時計算・比 
大問2     
(1)  平面図形 
(2)  平面図形 
大問3     
(1)  数の性質 
(2)  数の性質 
(3)  数の性質 
大問4     
(1)➀  立体図形・切断 
(1)➁  立体図形・切断 
(2)➀  立体図形・切断 
(2)➁  立体図形・切断
(2)③  立体図形・切断 

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~4)


大問1(1)「計算問題」

 

ウオーミングアップ問題です。


大問1(2)「平面図形・比」

 

「三角形の相似」と「比合わせ」を利用する、典型的な図形問題です。


大問1(3)「場合の数」

 

本問も、基本問題です。

大問1(4)「時計算・比」

 

大問1の最後を飾る(4)は、さすがに骨のある問題です。

 

まず、線対称の部分を処理する際には、「シャドー(影)」を利用しましょう。

 

次に、時計AとBの針が動く速さの比は、60:720/13と求められますが、これを整数比に直すと、計算が大変になります。

 

この後の計算は、すべて仮分数のまま処理しましょう。


大問2「平面図形・転がる問題」

 

(1)は基本問題。

 

(2)は、正三角形ABCの面積が求められません(ルートになります)。

 

よって、「あ」「い」それぞれの面積は出ません。

 

でも、おうぎ形ABCと円にはさまれる三日月部分のすき間がちょうど4個できるため、ここに「あ」をはめこむと、結局「あ」+「い」は、円全体の面積に等しくなります。


大問3「数の性質」

 

(1)

 

(1)は、(2)(3)を解くための基礎資料なので、ミスしないよう、慎重に解きましょう。

 

問題自体は、とても簡単です。

 

(2)

 

1111÷9の余りは4。

 

<a><b><c>の値は0、1、8のいずれか。

 

よって、3個足して4、13、22……にすることはできません。

 

(3)

 

2025は9の倍数(余り0)なので、<a>+<b>+<c>+<d>も9の倍数にする必要があります。

 

(1)で作った表の余りを見ながら、組み合わせを考えることになります。

  • 余り8を4個使う場合→無理
  • 余り8を3個使う場合→無理
  • 余り8を2個使う場合→8+8+1+1
  • 余り8を1個使う場合→8+1+0+0
  • 余り8を使わない場合→0+0+0+0

また、<>の値の最大が343だと、343×4=1372<2025なので、無理です。

 

よって、512以上を必ず使うことがわかります。

 

1728(余り0)を使う場合、余り0は2個か4個なので2025をオーバーします。(1728+729(余り0)でも2025をこえます)

 

よって、1728は使いません。

 

1331(余り8)を使う場合、余り8は2個か1個ですが、1331を2個だと2025をオーバーするので、使うとしたら1個

 

このとき、1331+343+343+8=2025が見つかります。(2,7,7,11)(答え)

 

1000(余り1)を使う場合、1000を2個使うと残り25が無理。

 

1000を1個使うと、1000+512+512+1=2025が見つかります。(1,8,8,10)(答え)

 

最大が729の場合、最大が512の場合について検討しても、見つからないので、以上の2通りがすべて。


大問4「立体図形・切断」

 

(1)

 

立体切断の基本問題です。

 

(2)

 

①の見取図が描ければ、➁③は簡単です。


対策


ポイント1


本年度は、平均点高めの結果となりました。

 

もちろん、難しい問題も出題されていますが、他方、かなり基本的な問題も出題されていて、ミスは致命的です。

 

近年の駒東は、受験者平均点、合格者平均点が、毎年上下に振れる傾向にあります。

 

「合格のためには、○○点が必要」

 

という考え方ではなく、

 

「取れる問題を確実に取る。それ以外は捨てる。」

 

というメンタルが大切です。


ポイント2


大問1(4)「時計算・比」は、上手に計算しないと、非常に手間がかかります。

 

分数を仮分数にとどめたまま、約分を利用するのがポイントです。

 

素早く解くためにも、ミスを防ぐためにも、「計算の工夫」に磨きをかけましょう。


ポイント3


大問3「数の性質」は、小問(1)が(2)のヒント、(2)が(3)のヒントになっています。

 

このような、小問相互のヒントの関係は、十分に利用しましょう。





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