明大中野中学の学校説明会(2019年6月1日午前実施)に、行ってまいりました。
初めに、校長先生のごあいさつ。
建学の精神(校訓)は、「質実剛毅」「協同自治」「修学錬身」の3つ。
これを、わかりやすく、「みんなで仲良く、正直に真面目に、精一杯努力しよう」という「学園の合い言葉」にしています。
「協同自治」が、「みんなで仲良く」です。
たとえば、「ありがとう」「すみません」「ごちそうさま」などのあいさつを、しっかりしましょう、ということです。
実際、校門から説明会の会場へ向かう途上、出迎えの職員の方々から、「おはようございます」のごあいさつを、何度もいただきました。(もちろん、こちらからも、ごあいさついたしました)
「質実剛毅」は、「正直に真面目に」。
たとえば、「規則を守る」「マナーを守る」「時間を守る」といったこと。頭髪検査や、服装検査も実施しているそうです。
「修学錬身」は、「精一杯努力しよう」。
たとえば、苦手科目があると、進路の選択がせばめられます。そのようなことのないように、日頃から授業を大切にしましょう、ということです。
教育方針は、強く、たくましく、そして優しい男子を育てること。「優しい」とは、思いやりがある、素直に謝れる、ということ。
また、大学付属校の利点についても、お話がありました。
などです。
部活動はさかんで、1クラス40名中、37~38名ほどが、クラブに入っているそうです。
そのうち、7割くらいが運動部。
実際、校内には、きれいな野球場があり、生徒たちが、元気に練習していました。
各種検定試験もさかんで、英検、漢検、数学検定などは、進学基準にもなっているそうです。
また、明大中野中高の特徴として、出席率が高いそうです。
これは、学校が好きな子が多いということ。
中高6か年、皆勤の子が、40名もいるそうです。驚きですね。
欠席が6日以内の子は、80人ぐらい。
ひきこもりの凶悪事件が頻繁に起きる昨今、明大中野の教育は、このような面からも、安心できますね。心強いです。
次は、入試広報の先生から、学校生活の紹介がありました。
授業の進路は、「速くない」。文部科学省の学習指導要領に沿っているそうです。
ただし、これはレベルが低いというわけではありません。「深く学ぶ」ということだそうです。
また、明治大学進学の時点で、大学受験組の人たちと同じレベルに仕上げるとのことです。
そのために、多種多彩な「講習」を実施しています。
部活に打ち込みすぎて、勉強がおろそかにならないように、成績不振の場合の「部活停止」もあるそうです。
その他、修学旅行、学園祭、海外研修などについて、学校紹介ビデオが、放映されました。
こちらは、ぜひ学校説明会へ足をお運びになり、ご覧下さい。
明治大学への内部推薦基準について。
高校3年間の定期試験と、明大推薦テストをあわせた「総合成績」で判定します。
高校3年間の成績も、高3の成績が重みを増すようにしているそうです。
成績が悪いと、希望通りの学部に入れない、ということもあり、競争原理が働いているそうです。
また、明大進学の権利を保有しつつ、国公立大学を受験することも可能、ということです。(ただし、内規はあります)
ここ数年、第1回、第2回とも、合格最低点が20点ほどUPしているそうです。
数年前は、6割ぐらいでしたが、この春は、7割弱必要でした。
特に、2019年度は、合格者の8割が算数で70点以上を得点しています。
算数が60点台だと、数%、50点未満だと、ほとんど合格できないそうです。
合格者平均点と、不合格者平均点の差は、20点。1点差で、10番変わります。
算数は、1問5点とすると、算数を1問間違えただけで、50番下がる、とのことです。
第1回、第2回、両方受験しても、得点のかさ上げはないそうです。
ただし、繰り上げ合格者があと2~3人のとき、2回とも受験した人を優遇する、ということは、あるそうです。
繰り上げ合格者には、全員、電話で連絡します。繰り上げ合格の点数は、下がっても2~3点とのことです。
以下、科目別。
小学校の指導要領を逸脱しない範囲から出題します。基礎学力を定着してください。
たとえば、漢字学習では、トメ、ハネ、全体のバランスを考えて、ていねいに。
語彙力を充実させて下さい。言葉の蓄積が大事。
文章題は、どのような分野の文章も読めるように。
そのためには、まず、好きなことについて書いてある文章を、1日10分でもいいから読む。わからない言葉は辞書で調べる。
そうすると、次第に読むのが速くなる。速くなってきたら、分野を広げていくとよい、そうです。
設問内容は、何をきかれているのか、理解する。
答える際は、記述問題がやっかい。指示語、心情の理由に注意。
採点は、誤字、脱字、設問意図を外れると、減点。
このように、①内容を理解する、②設問を理解する、③答える、ということを、くり返し練習して下さい、とのことです。
最後に試験問題の特徴をまとめると、「言語問題が多い」「基本的問題が多い」そうです。
入試では、
を試します。
大問1は、計算問題。四則計算、式の途中に□のある問題を出題します。
易しい問題から複雑な問題の順に並んでいます。
計算力は数学の基礎なので、十分練習して下さい。
大問2は、少し工夫を必要とする問題。1~3行程度の標準問題を出題します。
大問3から、条件が複雑になります。(1)から(3)へと、誘導問題になっています。
解答用紙には、答えのみ書いてください。途中点はなく、1問4~8点ぐらい。
答えは、解答欄に書くこと。
0と6、1と7の見分けがつきにくい子が多いので、注意。
分数は、2/4 5/10といった、約分していないものは、不正解。
仮分数、帯分数、小数すべて、正解とします。
苦手分野は、問題集で練習して下さい。
計算問題で、式の途中の□を求める問題のできが、よくありません。
割合の問題の正答率低いです。
図形問題は一方向からだけではなく、多角的にみる必要があります。数多くの問題演習を行って下さい。
まとめると、
ということでした。
地理は、地図帳が大切。
歴史は、全体の流れを理解するようにしましょう。年表を使った学習が、効果的です。
公民は、日本の政治を中心に出題します。地歴より覚えることは少ないので、もれなく勉強しましょう。
時事問題では、社会の動きに関心を持ちましょう。新聞の1面に注目しましょう。
誤字、ひらがなは、0点。漢字の意味を考えて覚えましょう。
説明問題と、グラフ、表の問題の正答率が低くなっています。
正しい文章を書けるように、グラフ、表を正確に読めるように、練習しましょう。
社会科は、興味をもって楽しく勉強すれば、必ず伸びる科目です。
とのことでした。
基礎の定着が大切。
知識は、基本的なものから出題。
実験に関する問題が出ます。
グラフ、表の問題は、規則性を見つける思考力を要する問題が出ます。
地学の星座、天体、地層は、正答率が70%を越えます。基礎が大事です。
化学(実験器具、酸アルカリ)は、正答率70%ぐらい。
物理は電流などですが、計算問題が多く、正答率は50%を下回る問題も多い。計算問題以外で点を取れるようにしましょう。
小学校理科の教科書を読み、参考書、過去問で問題演習を行って下さい。
自分で説明する練習をしましょう。
計算問題も、あきらめずに練習しましょう。パターンを覚えると、力がつきます。
文字のうすいものは、不正解とします。
実験の好きな人に入学してほしい。
とのことでした。
最後に、在校生4人による学校紹介がありました。
中1、中3、高1、高2の4人の生徒さんに、先生が質問なさり、順に答える、という形式でした。
「明大中野はどうですか?」
という先生の質問に対し、
中1「のびのびしていて、すごしやすい」
中2「授業では、プロジェクターを使っていて、よい」
高1「勉強と部活を両立できたときの達成感がよい」
高2「友達関係がよく、安心感がある」
などと、答えてくれました。
いずれも、「学校をよく見せよう」などと取り繕ったところが全くなく、中1は中1なりに、高2は高2なりに、一生懸命答える……といった感じの受け答えでした。
まさに、「正直に、真面目に」「精一杯努力しよう」という学園の合言葉どおりで、学校側の誠実さが感じられました。
4人の生徒さんには、盛大な拍手が送られていました。
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