1、三田国際学園中学の算数は、例年、大問5~6問で構成されています。
大問1は計算問題と単位換算。大問2は小問群。大問3以降は、それぞれテーマをもった応用問題です。
計算問題は「計算の工夫」を求められます。
2、出題分野を見てみましょう。
「平面図形」「速さ」「割合と比」「論理・推理」などがよく出ます。
さらに特筆すべきは、「表とグラフ」です。
2017年第2回大問4
2018年第1回大問3
です。
また、「長文のルール指定問題」も出題されました。
2018年第1回大問5
です。
従来から、理科、社会では、表やグラフ、長文の資料などを大量に読ませる問題が出題されており、特に社会の問題のページ数が多い学校でしたが、算数にもその傾向が出始めました。
この傾向は、2020年大学入試改革の主旨に基づくもので、三田国際学園の先進性を示しています。
3、難易度について
難問も少し出題されますが、合格最低点から推定すると、標準レベルの問題が取れれば、合格できます。
ただし、2018年入試では、合格最低点が、インター、本科とも40点ほど跳ね上がりました。
とりあえず、塾のテキストに出ている定番問題をすみずみまでマスターすることに努めましょう。この部分は併願校と共通なので、皆さん準備してくるはずです。
さらに、三田国際学園に固有の対策として、「表とグラフ」「長文問題」をどうするかです。この2分野は、公立中高一貫校の入試問題とよく似ていますから、それらを使って練習するとよいでしょう。
従来から中学入試問題には「進行グラフ(ダイヤグラム)」「水そうグラフ」といったグラフ読み取り問題が出題されていました。これらは、グラフのメモリの数字が何か所か隠されていて、それを計算で求める問題です。
ところが、新傾向の「表とグラフ」では、隠された数字を言い当てるのがメインテーマではなく、
といった能力を試しています。
ですから、従来の進行グラフしか勉強していない受験生が新傾向の「表とグラフ」の問題を解くと、得意不得意が鮮明に出ます。
何も準備しなくても楽々解ける子がいる一方で、全く歯が立たない子もいます。
事前に十分慣れておきましょう。