武蔵 算数 対策 2025年


目次
「傾向」 
1、概要
(1)入試結果
(2)出題分野
(3)難易度
2、各論(大問1~4)
「対策」

傾向

1、概要


(1)入試結果

年度 合格者平均点 受験者平均点
2025 66.2 52.1
2024 74.1 59.5
2023 70.5 52.9
2022  70.9  51.4
2021 58.4 42

(武蔵中学ホームページより引用・算数100点満点)

 

(2)出題分野

 

「割合」「速さと比」「平面図形・比」「ルール指定」を中心に出題されています。

 

(3)難易度

 

ほぼほぼ例年並みです。

 

問題は、易しい順に並んでいます。最後の大問4は、かなり難しくなっています。

 

出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1)ア 割合・食塩水 B
(1)イ  割合・食塩水 
(2)  数の性質 

大問2

   
(1) 速さと比 
(2)  速さと比 
大問3     
(1)  平面図形・比 
(2)  平面図形・比 
大問4     
(1)  ルール指定 
(2)  ルール指定 
(3)  ルール指定 

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~4)


大問1(1)「割合・食塩水」

 

(ア)は、基本問題。

 

(イ)は、解法パターンの暗記に走っている人には解けないかもしれませんが、標準的な問題です。

 

80:160=1:2と、1:1/2=2:1という、2種類の比を組み合わせます。(比合わせ)


大問1(2)「数の性質」

 

2の倍数、3の倍数、5の倍数を表すベン図をかき、1回ひっくり返すコインの個数、2回ひっくり返すコインの個数、3回ひっくり返すコインの個数を数えます。

 

基本問題です。


大問2「速さと比」

 

(1)

 

自転車、電車、バスの速さの比と乗っていた時間の比から、それぞれの距離の比がわかります。(1:18:6)

 

あとは、35kmを比例配分すればOKです。

 

(2)

 

「速さの比」と、「かかった時間の差」がわかっています。

 

典型的な「速さと比」の問題です。

 

バスの時間がわかることから、自転車、電車の時間もわかり、「待ち時間合計」もわかり、すべて解決します。

 

 

以上、典型的な中学受験・算数の「速さと比」でした。

 

武蔵の受験生であれば、ここまで満点で解き進めたいところです。


大問3「平面図形・比」

 

(1)

 

(AD+EC):BE=4:3から、三角形ABE=30㎠

 

三角形AFGと四角形FBEGの面積の「和」が30㎠、「差」が6㎠なので、和差算により、12㎠(答え)

 

(2)

 

線分FHをF側に延長し、CBの延長線との交点をIとします。

 

線分FHをH側に延長し、ADの延長線との交点をJとします。

 

線分IFGHJ上で、「比合わせ」を行えば、求められます。


大問4「ルール指定」

 

(1)

 

問題文の条件より、Bは奇数。よって、長方形「イ」の「たて」、「よこ」は、共に奇数。

 

小さい順に1、3、5……と試していくと、3、5のときうまくいきます。

 

(2)

 

「A」と「BCの和」は、共に「よこ」の倍数。

 

その差が13ということは、(13は素数だから)「よこ」は13cm。

 

「B」「C」は共に「イ」の「たて」の倍数。

 

その差が35ということは、「イ」の「たて」は、35の約数のうち、1以外。

 

よって、5cm、7cm、35cm。

 

「ア」の「たて」を□cmとすると、

  • □×2+1=5
  • □×2+1=7
  • □×2+1=35

これらのうち、□が整数になるのは、2番目の□=3、3番目の□=17の場合。

 

(3)

 

BがAの1.2倍ということは、Aは5の倍数。しかも、奇数。

 

よって、A=5、15、25、35……と試していけばよい。

 

(A,B,C)=

  • (5,15,4)→ダメ
  • (15,27,14)→ダメ
  • (25,39,24)→ダメ
  • (35,51,34)→OK

51と34の公約数(1を除く)は17なので、「イ」「ウ」の「たて」は17cm。

 

「イ」の「よこ」は3cm

「ウ」の「よこ」は2cm

 

よって、「ア」の「よこ」は3+2=5cm

 

よって、「ア」の「たて」は35÷5=7cm


対策


ポイント1


難易度は、見事に、

 

大問1<大問2<大問3<大問4

 

となっています。

 

前の問題から順番に解き進めればOKです。


ポイント2


大問3「平面図形・比」は、「三角形の相似」の総本山、武蔵中学らしい問題です。

 

合格者平均点、受験者平均点から推定すると、大問3、とりわけ(2)が、合否を決定的に分けたと考えられます。

 

この分野は、努力が報われます。十分に対策しておきましょう。


ポイント3


大問4は、「図形パズル」と「数の性質」の融合問題です。

  • 「たて」共通なら、「たて」は公約数
  • 「よこ」共通なら、「よこ」は公約数

という見方ができるかが、ポイントです。

 

「数の性質」を図形に置きかえて考える練習をしましょう。

 

具体的には、最大公約数を求める「ユークリッドの互除法」を、長方形の面積図で表すテクニックが、参考になります。




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