目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
(1)入試結果
東京農大第一中2021年第3回・算数は、点数高めの結果となりました。
受験者平均点 | 合格者平均点 | |
2021年 | 67.9 | 83.0 |
2020年 | 62.9 | 75.8 |
2019年 | 52.5 | 66.3 |
2018年 | 43.2 | 59.7 |
(東京農大一中ホームページより引用・算数100点満点)
(2)出題分野
「平面図形」「立体図形」「ルール指定問題」を中心に、「速さ」「場合の数」「規則性」「和と差」などからも出題されています。
グラフに書き込む問題、領域を書き込む問題、ご石の動かし方を書きこむ問題など、「自分の手で図を完成させる問題」が中心になっています。
(3)難易度
大問1~3は基本的な問題で、大問4、5はかなり難しい応用問題、パズル問題になっています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | キセル算 | C |
(3) | 計算問題 | A |
大問2 | ||
(1) | 和と差・分配算 | B |
(2) | 規則性・周期算 | B |
(3) | 場合の数 | B |
(4) | 規則性・植木算 | B |
(5) | 速さ・通過算 | B |
大問3 | ||
(1) | 水そうグラフ | B |
(2) | 水そうグラフ | B |
(3) | 水そうグラフ | B |
(4) | 水そうグラフ | C |
大問4 | 平面図形 | D |
大問5 | ルール指定問題 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)~(3)「計算問題」
(2)キセル算は、必須知識です。一応、15~21までつながっているか、確認しましょう。(まれに、途切れている問題も見かけます)
(3)0.125=1/8は、必須知識です。
大問2(1)「和と差・分配算」
場合分けです。
または、
になります。それぞれについて、合計が16であることから、求めます。
大問2(2)「規則性・周期算」
商は0.「952380」「952380」……
と、6ケタずつの周期になります。
2021÷6=336あまり5より、8(答)
大問2(3)「場合の数」
合計21通り(答)
3つのグループに分けるだけなら5通りですが、人は個性があるので、順序の入れ替えも考慮します。
大問2(4)「規則性・植木算」
(113-1)÷(8-1)=16枚(答)
大問3(5)「速さ・通過算」
20×(10+8)÷9÷2=20m/秒=72km/時(答)
大問2「水そうグラフ」
(1)~(3)は基本問題です。
(4)は、仕事算。具体的に排水量を求める必要はありません。
排水量合計を⑫とします。
A=①、A+B=③より、B=②
よって、⑫÷②=6分(答)
大問4「平面図形」
図1、図2などからコツをつかみます。
点Qのカメラから見えない点を複数チェックして、その点から見える領域はどこか?と逆算していきます。
ある点が見える位置とは、逆にその点から見える位置でもある、という性質を利用します。
大問5「ルール指定問題」
このような要領で、移動していきます。
大問3までは、基本的な問題が多いのですが、大問4、大問5でレベルアップします。
大問4、5は、いずれも、かなりの難問であり、初見の問題といってよいでしょう。
対策としては、大問3までの問題を確実に得点することが、一番です。
さらに、万全を期すためには、初見の問題を解く技術、すなわち、算数の発想法を身につける必要があります。
「最終的に、このような形に持っていきたいから、その一歩手前では、どのような形になっていれば良いか?」
と、逆算する思考法です。
当ホームページ内
では、算数の発想法について、さらにくわしくご説明しています。