農大一 算数 対策 2022年


目次
「傾向」
1、概要
(1)入試結果
(2)出題分野
(3)難易度
2、各論(大問1~5)
「対策」

傾向(第3回)

1、概要

(1)入試結果

 

本年度は、難化しました。

年度 受験者平均点 合格者平均点
2022 58.4 76.3
2021  67.9 83.0
2020 62.9 75.8
2019 52.5 66.3
2018 43.2 59.7

(学校ホームページより。算数100点満点)

 

(2)出題分野

 

「点の移動」「割合」「論理推理」を中心に出題されています。

 

(3)難易度

 

基本~標準レベルの問題が中心ですが、大問5「論理推理」は、超難問でした。

 

出題分野&難易度マップを掲載いたします。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) 計算の工夫 B
(2) 計算の工夫 C
(3) 計算 A
大問2    
(1) B
(2) 3段つるかめ C
(3) 植木算 B
(4) 仕事算 B
(5) 平面図形 B
大問3    
(1) 点の移動 B
(2) 点の移動 B
(3) 点の移動 C
(4) 点の移動 C
大問4    
(1) 割合 B
(2) 割合 B
大問5 論理推理

E

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~5)


大問1「計算の工夫・計算」

 

(1)2021で分配法則

 

(2)分母が3×5、5×7、7×9、9×11なので、キセル算

 


大問2

 

すべて、基本~標準問題です。


大問3「点の移動」

 

標準問題です。


大問4「割合」

 

基本問題です。


大問5「論理推理」

まず、条件①から、5人の受け渡しは、たとえば、

 

A→〇→〇→〇→〇→A

 

と、数珠(じゅず)のように、1本道でつながっていることがわかります。

 

(〇には、B、C、D、Eのいずれかが、1回ずつ入ります。)

 

次に、問題文の条件を最後まで一読すると、「誰が誰に渡した、もらっていない」という表現が多いことが、わかります。

 

そこで、まず、受け渡しの関係だけに注目して、条件を整理します。

 

その中でも、Eさんが何度も登場するので、Eさんに焦点を当てます。

 

すると、

  • EさんはCさんに渡していない(条件⑦)
  • Eさんは、AさんにもDさんにも渡していない(条件⑨)

ということがわかります。

 

Eさんは、A、C、D以外の人、すなわちBさんに渡したことが判明しました。

 

 

次に、条件⑤「最初に9個持っていた人は、Bさんに1個渡した人へ、2個または3個渡した」からわかることを考えます。

 

「Bさんに1個渡した人」はEさんですから、

  • Eさんは、Bさんに1個わたした。
  • Eさんは、最初に9個持っていた人から、2個または3個もらった
  • Eさんは、最初、9個持っていなかった
  • BさんはEさんにもらっているから、Eさんに渡していない(条件①)。つまり、Bさんは、最初9個持っていなかった

などが判明します。

 

最初9個持っていたかどうかが頻出なので、今度は、最初9個持っていた人が誰か、調べましょう。

 

とりあえず、BとEは、選択肢からはずれました。

 

条件⑥から、Aさんは交換後、増えるので、最初9個では、条件②と矛盾。よって、選択肢からはずれました。

 

条件⑦から、CはEさんに渡していないので、Cさんも選択肢からはずれます

 

結局、残りはDさん。最初9個持っていたのは、Dさんでした。

 

では、DさんがEさんに渡したのは、2個か、3個か?

 

条件⑧によると、Dさんは交換する前後で1個減ります。

 

仮に2個渡したとすると、もらったのは1個。

 

しかし、1個もらったのはBさんなので、条件④に矛盾。

 

よって、DさんがEさんに渡したのは3個に確定します。

 

さらに、Dさんがもらったのは2個に確定。

 

ここまでを整理すると、

  • →2→D(9)→3→E→1→B

となります。

 

次に、Dさんに2個渡したのは誰か?

 

受け渡しは、5人の数珠(じゅず)になっていなければならないので、可能性は、

 

  1. B→C→A→D→E→B
  2. B→A→C→D→E→B

 

に、しぼられます。

 

仮に1とします。(矛盾があれば、2に確定です)

 

次は、CさんがAさんに何個渡したか、調べます。

 

仮に、CさんがAさんに4個渡したとすると、BさんはCさんへ5個渡したことになり、Bさんは前後で4減ります。

 

つまり、最初9個持っていたことになり、Dさんも9個もっていたことと矛盾。

 

よって、CさんはAさんに5個渡し、BさんがCさんへ4個渡したことになります。

 

Aさんは5個もらって2個渡したので、3個増えました。

 

5個から8個へ、6個から9個へ、2通り考えられますが、Dさんが9個から8個になっているので、Aさんは6個から9個に確定。

 

Bさんは1個もらって4個渡したので3個減。

 

これは、8個から5個になったことを意味します。

 

Cさんは4個もらって5個渡したので、1個減。

 

よって、最初は7個、交換後は6個。

 

Eさんは最初5個。交換後は7個。

 

以上です。


対策(第3回)

大問5「論理推理」が難しかった割には、合格者平均点が8割近くもありました。

 

つまり、大問1~4は、満点近くが求められています。

 

塾のテキストの基本~標準問題を、しっかりマスターしておきましょう。



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