目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~10) |
「対策」 |
(1)出題分野
「速さ」「平面図形」「立体図形」「割合」「場合の数」「規則性」など、幅広い分野から、まんべんなく出題されています。
(2)難易度
前半の大問4までは、基本問題が並んでいます。
後半の大問5以降は、標準~難しい問題が出題されています。
大問5「平面図形」は、シンプルで、一見易しそうですが、実はかなり難しい問題です。
大問7「規則性」、大問10「立体図形」も、大まかな解法はすぐ見つかりますが、ミスしやすいポイントを含んでいて、完全に解き切るには、相当な注意力が必要です。
まとめると、シンプルな見かけに比べ、かなり難しいと言えます。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
(3) | 割合 | B |
(4) | 速さ | B |
大問2 | 場合の数 | B |
大問3 | 年齢算 | B |
大問4 | 速さ | B |
大問5 | ||
(1) | 平面図形・加比の理 | C |
(2) | 平面図形・加比の理 | D |
大問6 | 割合 | C |
大問7 | 規則性 | C |
大問8 | 速さ | D |
大問9 | 割合・売買算 | C |
大問10 | ||
(1) | 立体図形・回転体 | B |
(2) | 立体図形・回転体 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1(1)(2)「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
大問1(3)「割合」
6×6×3/16÷45/100=15㎠(答)
大問1(4)「速さ」
(1400-50×12)÷150=5分20秒(答)
大問2「場合の数」
たては、4本の中から2本選びます。
横は、3本の中から2本選びます。
4×3÷2=6、6×3=18個(答)
大問3「年齢算」
28+4×9=64……9年後の猫
(64-30)÷2=17……9年後のAさん
17-9=8歳(答)
大問4「速さ」
34-4=30……燃えていた時間
20÷30=2/3……1分間に燃える速さ
(20-17)÷2/3=4.5
4.5+4=8.5分=8分30秒(答)
大問5「平面図形・加比の理」
(1)
1:2のものに1:2のものを加えると、1:2が維持されます。これを「加比の理」と言います。
よって、あ+う:い+え=1:2です。
(180-60)×1/3=40度(答)
(2)
よって、う=68-40=28度
あ=40-28=12度(答)
大問6「割合」
全体の人数を1とします。
男子=4/9+20人、女子=4/9+12人
よって、8/9+32人=1
32人÷(1-8/9)=288人…全体
288人×4/9+12人=140人(答)
大問7「規則性」
初めだけ、規則性が整っていませんが、4,5,6以降は、規則的です。
3で割って1あまる整数は1行目、2あまる整数は2行目、割り切れる整数は3行目です。
2020÷3=673あまり1……1行目
673+2=675……675列目(答)
大問8「速さ」
2/3:2=1:3
よって、姉が家に戻った時、妹は残り1/3、すなわち公園の320m手前、家からだと640mの地点にいました。
姉が引き返した地点を家から③の距離とすると、姉が家に戻った時、妹はさらに②進んでいるから、家から⑤の地点にいることになります。
⑤=640m、③=384m(答)
大問9「割合・売買算」
1.3×0.9=1.17、1.2×0.8=0.96
よって、Aは1割7分の利益、Bは4分の損
A+B=20000
A×0.17-B×0.04=460
あとは、倍数算。
A×0.04+B×0.04=800
A×0.21=1260
A=6000円(答)
大問10「立体図形・回転体」
(1)
10×10×3.14×6÷3÷2=314㎤(答)
(2)
20×20×3.14×12÷3=5024
相似比が1:2だと体積比は1:8
5024÷8×6=3768
3768÷2=1884
立体Pは、円すいを半分に切った形なので、一方は平面、他方は円すいの側面の形をしています。
よって、これを180度回転させると、一方は平面ですが、他方は円すいの側面の形をしています。
この出っ張り部分をつけ加えます。
1884+314=2198㎤(答)
大問5、8、10(2)は、かなり難しい問題です。
それに比べると、大問6、9は定番問題が、ほぼ、そのまま出題されています。
まずは、大問6、9あたりを手堅く得点してから、残りの難問に取りかかるのが、得策です。
大問5などは、見かけがシンプルで簡単そうに見えますから、これをとばして先に進むには、勇気が必要です。
でも、そのような問題も出題されているということを念頭に置いて、心の準備をしておきましょう。
なお、各論の中で説明している大問5「加比の理」は、平面図形に限らず、様々な問題の中で、今後も出題される可能性があります。
しっかりマスターしておきましょう。