桜蔭 算数 対策 2025年


目次
「傾向」 
1、概要
(1)出題分野
(2)難易度
2、各論(大問1~4)
「対策」

傾向

1、概要

(1)出題分野

 

「場合の数」「速さ」「数の性質」「規則性」「点の移動」「立体図形」「平面図形」など、はば広い分野から、「融合問題」が出題されています。

 

特に、「場合の数」重視です。

 

確かな計算力も、求められています。

 

(2)難易度

 

難化傾向が続いています。

 

作業量(計算量)が多いだけでなく、理論的にも難しくなっています。

 

「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)

 

Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。

 

   出題分野&難易度マップ
大問1    
(1) 計算 A
(2)➀  立体図形 
(2)➁  立体図形 
(3)➀ 

数の性質 

(3)➁  数の性質・規則性 
大問2A     
(1)  場合の数 
(2)➀  場合の数 
(2)➁  場合の数 
大問2B     
(1)  点の移動 
(2)➀  点の移動 
(2)➁  点の移動 
大問3     
(1)  速さ 
(2)  速さ 
(3)  速さ・計算煩 
大問4     
(1)➀  平均算 
(1)➁  場合の数・平均算 
(2)  場合の数・平均算 

それでは順に見ていきましょう。

2、各論(大問1~4)


大問1(1)「計算」

 

ウオーミングアップです。


大問1(2)「立体図形」

 

直方体、円柱それぞれの側面の展開図は、合同な長方形になります。


大問1(3)「数の性質・規則性」

 

4で割った余りと、7で割った余りが問題になっています。

  • 前者の周期は、4
  • 後者の周期は、7
  • 合わせると、周期は最小公倍数の28

以上を意識すれば、初めの28個を書き出して、あとは、計算で一気に求められます。


大問2A「場合の数」

 

(1)

 

消えている4つについては、それぞれ2通りずつの可能性があり、2×2×2×2=16種類

 

ところが、故障しているライトは2つなので、3つ以上つけようとしていた場合は、ありえません。(3つ以上つけようとしていたのに、そのうち2つが故障していたために、3つとも消えている、ということは、あり得ません)

 

3つつけようとする場合が、4種類。

 

4つつけようとする場合が、1種類。

 

16-4-1=11種類(答え)

 

(2)

 

➀は3を7回かけて2187種類。

 

➁については、故障した2か所がどこかによって、場合分けです。

  1. 青色のライトがついている3か所のうち、2か所が故障していた場合→3種類
  2. 青色のライトがついている3か所のうち、1か所が故障している場合→15種類
  3. 青色のライトがついている3か所のうち、0か所が故障している場合が→11種類

合計3+5+11=29種類(答え)

 

3は、(1)で問われたのと全く同じ条件なので、再利用できます。


大問2B「点の移動」

 

(1)は練習。

 

(2)➀は、図4に正方形の頂点Dを「自分で書き込めば」簡単に解けます。

 

Dと、(ア)(イ)の切り替え点を結べば、正三角形と中心角30度のおうぎ形が現れます。

 

(2)➁は、なるべく動きの速い(ア)を優先するという方針で考えます。

 

(ア)で行ける地点まで行き、「もうダメ」という地点で(イ)に切り替えた時が最速です。

 

これは、結果的に(2)➀の図4と同じです。


大問3「速さ」

 

本問は、理論的には5年生でも解ける基本問題ですが、計算が大変です。

 

特に(3)の解答は、分母が442の分数です。

 

実質的には、計算力コンテストになっています。


大問4「場合の数」

 

(1)➀

 

結局、すべての玉の重さの平均です。

 

(101g×10+100g×(4+6))÷(10+4+6)=100.5g(答え)

 

(1)➁

 

1回目は、赤玉2個と白玉2個で、合計401g

 

ということは、1回目は、

  • 赤101gを1個
  • 赤100gを1個
  • 白100gを2個

取り出したことがわかります。

 

5回目は、4個合計で、401g以下。

 

ここで、2回目~4回目まで、赤玉4個がそろうことを阻止しなければ、5回目までたどり着けません。

 

5回目だけは、赤玉3個白玉1個でも、赤玉4個でも、かまいません。

 

このことから、2回目~4回目は、各回、白玉は1個ずつか、あるいは、1個、1個、2個(順番は固定せず)ということがわかります。

 

そして、5回目の白玉は1個か0個です。

 

よって、5回目の赤玉は

  • 3個で合計301gまたは300g
  • 4個で合計401g

になります。

 

(2)

 

3回目は、同じ色の玉が4個で、合計401gです。

 

つまり、赤玉が4個そろったことがわかります。

  • 赤玉101gが1個
  • 赤玉100gが3個

です。

 

1回目は

  • 赤玉101gが1個
  • 赤玉100gが1個
  • 白玉100gが2個

です。

 

よって、1回目と3回目以外の玉は、

  • 赤玉101gが8個
  • 赤玉100gが0個
  • 白玉100gが4個

です。

 

よって、最終的に袋の中に残った玉の重さの合計を一番重くするには、2回目の4個をなるべく軽くすればよく、その方法は、赤玉101gを1個、白玉100gを3個です。

 

このとき、残りは807g(答え)

 

逆に、残った玉の重さの合計を一番軽くするには、2回目の4個をなるべく重くすればよく、その方法は、赤玉101gを3個、白玉100gを1個です。

 

このとき、残りは805g(答え)


対策


ポイント1


「場合の数」「場合分け」が圧倒的に重要です。

 

難問が2問、出題されています。(大問2A、大問4)


ポイント2


「計算力」も、非常に重要です。

 

冒頭の「計算問題」は簡単ですが、それだけを見て、「計算は大したことない」と即断すると、大変なことになります。

 

特に、大問3「速さ」は、理論的には5年生レベルであるにもかかわらず、正解は分母が442の分数なので、いかに大変な計算をくり返しているかがわかるでしょう。

 

理論的に簡単なため、頭が反応してしまい、果てしなく続く分数計算をやめるにやめられず……という状況に陥ります。

 

日頃から、計算練習の鬼となり、

 

「自分は絶対に計算ミスはしない」

 

という絶大な自信をつけておきましょう。

 

ちなみに、本年度は、大問1(1)の計算問題と、大問3の分数計算で、共に、「19の倍数」がテーマになっています。

 

13、17、19などの倍数について、ある程度の知識を備えておくと、約分、通分が速く正確にできるようになります。


ポイント3


小問相互間のヒントの関係を利用しましょう。

 

たとえば、

  • 大問2Aの(1)は、(2)➁のヒント(そのまま使えます)
  • 大問2Bの(2)➀は➁のヒント(そのまま使えます)

です。





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