立教新座の算数は、例年、大問5問で構成されています。
大問1は、計算問題を含む様々な分野からの小問群。大問2以降は、それぞれテーマをもった応用問題が並んでいます
よく出る分野は、「平面図形」「立体図形」「規則性」などです。
「平面図形」は、角度、面積ともに、よく出ます。
「立体図形」は、切断、くり抜き、回転体などが出ます。
他には、「仕事算」「つるかめ算」などが、よく出ています。
全体的に、中学受験算数のオーソドックスな問題が並んでおり、難易度は難し目。時々、難問も出ています。
2020年大学入試改革に伴い、男子難関校では、問題文の長文化が進んでいます。大学附属校の立教池袋でも、その影響からでしょうか、長文化が進んでいますが、立教新座では、今のところ、長文化は見られません。
問題文を見た瞬間、「どの分野からの出題なのか、全く見当もつかない」という問題はあまり出題されません。どこかで見たことのある問題が多いです。
ただし、「だから易しい」というわけにはいきません。そこは難関校の問題ですから、一筋縄ではいかないところがあります。
たとえば、2018年第1回大問4。どこにでもある「規則性の表」です。「平方数に注目して解きましょう」と、教わってきたはずです。
でも、小問(2)(3)などは、平方数が今ひとつ、役に立ちません。
「それでは、仕方がない」
というので、バカ正直に全部足すのは、手間がかかりすぎます。
ここのところを、どう工夫するか?手腕が問われます。
あるいは、2017年第1回大問3.どこにでもある「最小公倍数」の問題です。「周期(最小公倍数)まで地道に書き出して、後は計算で求めましょう」と、教わってきたはずです。
でも、本問の最小公倍数は60。ちょっと手間がかかり過ぎです。
ところが、「緑の5秒」を除くという工夫をすると、最小公倍数は12。これで多少はラクになります。
つまり、日ごろから、手間のかかる問題に対して、「少しでも簡単にする方法はないか?」と工夫する習慣があると、立教新座の問題に強くなるでしょう。
工夫のしかた、発想法については、このホームページでもご紹介しています。(算数の成績をあげるには?)