目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~8) |
「対策」 |
(1)入試結果
成城中学2020年度第1回・算数は、昨年とほぼ同様の結果でした。
学校公表の受験者平均点は、100点満点中、52.1点。合格者平均点は、64.3でした。
(2)出題分野
「規則性」「場合の数」「平面図形と比」「速さと比・進行グラフ」「折り紙」を中心に出題されています。
(3)難易度
前半は、基本問題が出題され、後半(大問5以降)は、かなりの難問も含め、応用問題が出題されています。
必ずしも、易しい問題から順番に並んでいるわけではなく、大問5が最も難しくなっています。
逆に、最後の大問8は、比較的易しくなっています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
大問2 | 倍数算 | B |
大問3 | つるかめ算 | B |
大問4 | ||
(1) | 規則性 | B |
(2) | 規則性 | C |
(3) | 規則性 | C |
大問5 | ||
(1) | 場合の数 | E |
(2) | 場合の数 | E |
大問6 | ||
(1) | 平面図形と比 | D |
(2) | 平面図形と比 | D |
(3) | 平面図形と比 | D |
大問7 | ||
(1) | 速さと比・進行グラフ | D |
(2) | 速さと比・進行グラフ | D |
(3) | 速さと比・進行グラフ | D |
大問8 | ||
(1) | 折り紙 | B |
(2) | 折り紙 |
C |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
大問2「倍数算」
基本問題です。
大問3「つるかめ算」
基本問題です。
ここまで、ウオーミングアップ問題です。満点を目指しましょう。
大問4「規則性」
3つずつ区切ると、規則性が明らかになります。
(1)25÷3=8あまり1
よって、第9グループの1番目。9(答)
(2)(16、17、18)となるとき。よって、第16グループの2番目。
3×15+2=47(答)
(3)グループごとの和を足していきます。
6+9+12+……+102+34=(6+102)×33÷2+34=1816(答)
大問5「場合の数」
(1)Tシャツは15%引きの1870円。
100円硬貨が20枚以上あると、残った硬貨6枚の中に、100円硬貨が含まれてしまいます。
よって、19枚以下で検討します。
19枚だと、おつりは10円硬貨3枚。もともとの4枚と合わせて、7枚残り、不適。
18枚だと50円硬貨と10円硬貨合わせて5枚。
50円硬貨2枚で支払って、おつりは10円硬貨3枚。
枚数的にはちょうど6枚残ります。
ただし、10円硬貨が2枚あると、1870円ちょうどを払えるので、条件に合いません。
よって、50円硬貨4枚、10円硬貨1枚。
100円硬貨18枚と合わせて、2010円。(答)
(2)もともと1枚。おつりが3枚。合わせて4枚(答)
大問6「平面図形と比」
AB=②とします。
図2で②になる部分は、AB,BD,DC,EH,HDです。
三角形CDFと三角形CBAは相似で、相似比は1:2。
よって、DF=①、FH=①
また、三角形GABと三角形GFEは相似で、相似比は2:3
よって、AG:GF:FC=2:3:5
これで、すべて解決です。
平行線を利用して、三角形の相似を見つけるのが、ポイントです。
大問7「速さと比・進行グラフ」
(1)
アオイさんが片道を走る時間と歩く時間の比は①:②
よって、30分=⑤、①=6分
よって、サキさんがB町に到着するのは、30ー6ー8=16分。
「あ」は16×2=32分(答)
(2)
6÷16=3/8倍(答)
(3)
30分の少し手前です。
三角形の相似(砂時計の相似)を使って求めます。
相似比は8:2=4:1
よって16÷5=3.2
32-3.2=28.8分後=28分48秒後(答)
大問8「折り紙」
図2から逆向きに開いていき、図1に戻します。
その際、穴の部分は、折り目に対して線対称移動しながら、元の形を復元していきます。
本問は、基本問題です。
大問1~4と大問8は、かなり易しく、ここが満点なら、ほぼ受験者平均点です。
大問5がかなりの難問なので、大問6か大問7で、10点ほど上積みしたいところですが、どちらも小問(1)から、難しくなっていて、そう簡単には解けません。
成城中学は、受験者平均点と合格者平均点がかなり開いている学校で、20点近く開く年もあります。
この実力差は、大問6(1)、大問7(1)が解けるかどうか、という点に集約しています。
どちらも、使っている知識は基本的なのですが、その運用力の有無で、歴然とした差がつくわけです。
本年度の大問6、大問7に関して言えば、その運用力とは、問題文の条件を、どのように言い換えるか(変換するか)を知っているかどうか、ということだと思われます。
問題文の条件をどのように言い換えるか?という練習が、対策として有効です。
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