目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~8) |
「対策」 |
(1)出題分野
「平面図形」「立体図形」「速さ」「規則性」「比」「ルール指定問題」など、幅広い分野から出題されています。
(2)難易度
基本的な問題が出題されています。
ただし、易しいとは限りません。
例えば、大問6「平面図形と比」は、ごく基本的な定理の組み合わせだけで解けますが、補助線を的確に引くことができないと、苦戦します。
大問7「速さ」は、進行グラフが書かれていますが、グラフにばかり目が行って、本文の読み取りがおろそかになると、解けません。
よって、基本的ながら難しい問題が出題されています。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 計算問題 | A |
大問2 | 倍数算 | B |
大問3 | ||
(1) | 平面図形・角度 | C |
(2) | 平面図形・面積 | C |
大問4 | ||
(1) | 規則性 | C |
(2) | 規則性 | D |
(3) | 規則性 | D |
大問5 | ||
(1) | 回転体・体積 | C |
(2) | 回転体・表面積 | C |
大問6 | ||
(1) | 平面図形と比 | B |
(2) | 平面図形と比 | D |
(3) | 平面図形と比 | E |
大問7 | ||
(1) | 速さ・進行グラフ | B |
(2) | 速さ・進行グラフ | B |
(3) | 速さ・進行グラフ | C |
(4) | 速さ・進行グラフ | D |
大問8 | ||
(1) | ルール指定 | B |
(2) | ルール指定 | D |
(3) | ルール指定 | E |
それでは、順に見ていきましょう。
大問1「計算問題」
ウオーミングアップ問題です。
0.125の倍数や、0.05の倍数を分数で表す方法には、よく慣れておきましょう。
大問2「倍数算」
子供2人の年令の合計は、1年で2才増えます。
大問3「平面図形」
(1)直径を、左から右へFGとします。
三角形OFEは二等辺三角形なので、角OFE=15度。
角FOD=120度
これで、「あ」が求まります(外角の定理)
(2)おうぎ形OFEから三角形OFEを引きます。
三角形OFEの高さは、角EOG=30度より、3cmとわかります。
大問4「規則性」
グループ分けします。
と考えます。
各グループの数の個数は、1個、3個、5個……と、1から始まる奇数
各グループの数の和は、1、4、9……と、平方数
このような「規則性」が見つかります。
1から始まる奇数の和は
という性質があります。
これらを駆使することで、効率よく計算できます。
大問5「回転体」
円すい台の体積、側面積は、定番の知識ですが、意外と間違えやすくなっています。
特に、側面積は、展開図上のどの部分が削られるのか、十分慣れておきましょう。
大問6「平面図形と比」
(1)は、基本問題です。
(2)(3)は、なかなかの難問です。
三角形PKLと三角形PMNは相似で、相似比は3:2になります。
よって、三角形AKCの面積と、三角形APCの面積は、5:2になります。
これが(2)です。
(3)では、四角形PLCMを対角線MLで分け、それぞれを求めて、最後に足します。
三角形PLMは、三角形KLMの2/5倍になるのがミソです。
大問7「速さ・進行グラフ」
(1)(2)
歩く速さと、グラフの時間から、「あ」はすぐに求まります。
よって、走る速さも求まります。
ここまでは、基本問題です。
(3)
タイセイ君の動きについて、グラフに何も表れていないのが、本問を難しそうにしています。
自分で書いてみましょう。
新聞屋から学校まで、毎分80mで歩いて7分ですから、560mになります。
(4)
8時10分に毎分80mで新聞屋を出発したタイセイ君
8時13分に毎分160mで新聞屋を通り過ぎたケイスケ君
追いつくのは、8時16分です。
8時9分から16分まで、7分間、毎分160mで走れば、1120mです。
大問8「ルール指定」
(1)は練習
(2)は、1回目の目が1~6のすべてについて、2回目の目を考えます。
(3)は、4回目に2人が同じ目を出して、シュウ君がレン君を逆転しています。
同じ目なら同じ得点のはずなのに……と考えて、レン君は、その目の数と同じ数のマスにいて、持ち点が変わらなかったのだろう、という推理が成り立ちます。
レン君は、2回目が終わって5点。3回目が終わって9点。よって、3回目は4点で今4のマスにいます。
4回目の目は4。
シュウ君は、3回目に7点。しかも4のマスにはいない。4のマスとつながっているマスにいる。
そのようなことが起きるのは、3のマスにいるときです。
成城中学では、速さの問題をグラフ(進行グラフなど)と関連づけて出題することが多いのですが、今回もその通りとなっています。
しかも、このグラフは、一筋縄ではいきません。
すなわち、タイセイ君の動きが、グラフに表されていません。
そのため、問題文の文字部分をよく読まないと、タイセイ君がどうしたのかが判明しません。
ところが、どうしてもグラフに目を奪われますから、文字を読めば簡単にわかることに、気づきにくくなっています。
近年、大学入試改革に伴って、算数の問題文が長文化し、読解力重視の問題が激増しています。
グラフの読み取りが大切なのはもちろんですが、合わせて、文章の読み取りも、練習しておきましょう。
(青い文字をタップ、クリック) |
成城の算数・トップ |
成城 算数 対策 2023年 |
成城 算数 対策 2022年 |
成城 算数 対策 2020年 |
成城 算数 対策 2019年 |
成城 算数 対策 2018年 |