目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)入試結果 |
(2)出題分野 |
(3)難易度 |
2、各論(大問1~5) |
「対策」 |
1、概要
(1)入試結果
学校公表の合格者平均点は、100点満点中、69.4点でした。
ほどほどの難易度といえます。
(2)出題分野
「割合」「平面図形」「比」「速さ」を中心に、「数の性質」「規則性」「立体図形」「文章題」など、幅広く出題されています。
理由説明の記述式問題に特徴があります。
(3)難易度
合格者平均点が約70%というのは、入学試験として、理想的な難易度と言われています。
大問1の小問群は、全体的には標準的な問題が多く、中間の(4)(5)がやや難しくなっています。
大問2以降は、ほぼ易しい順に並んでいます。
序盤の大問1(4)(5)あたりを、無難に乗り切れば、時間配分や問題を解く順番に頭を悩ませる心配は、それほどないでしょう。
「出題分野&難易度マップ」を掲載致します。(難易度はレッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算問題 | A |
(2) | 過不足算 | B |
(3) | 数の性質 | B |
(4) | 平面図形・面積 | D |
(5) | 回転体・表面積 | D |
(6) | 平均速度 | B |
(7) | 規則性 | C |
(8) | 割合・食塩水 | C |
大問2 | 割合・理由説明 | C |
大問3 | ||
(1) | 内角の和 | B |
(2) | 内角の和 | D |
(3) | 内角の和 | D |
大問4 | ||
(1) | 仕事算・比 | D |
(2) | 仕事算・比 | D |
大問5 | ||
(1) | 速さ | E |
(2) | 速さ | E |
(3) | 速さ | E |
それでは、順に見ていきましょう。
2、各論(大問1~5)
大問1
(1)「計算問題」
0.125=1/8の倍数が、ずらりと並んでいます。分数に直して計算すると、効率的です。
(2)「過不足算」
(3)「数の性質」
この2問は、4、5年生の基本です。
(4)「平面図形・面積」
三角形OGHの面積は、長方形全体から角の三角形3つを取り除いて求めます。
角の三角形3つを、それぞれ2倍すると、だいたい長方形全体になりますが、長方形ODEFの部分だけ、2回足してしまっています。
よって、2倍したものは、88+12=100㎠
1倍は50㎠
88-50=38㎠(答)
(5)「回転体・表面積」
側面積を3つに分けると、面積比は1:3:5
あとは、根気よく計算します。
(4)は理論的に難しく、(5)は計算が大変です。
(6)「平均速度」
5年生の基本問題です。平均だからといって、足して2で割ってはいけません。
(7)「規則性」
周の長さは、長方形に直してから求めます。
面積は、「1から始まる奇数の和=平方数」を利用します。
(8)「割合・食塩水」
基本問題です。
大問2「割合」
定価①円として、必要な金額を求めるだけです。
あとは、採点者に伝わるように、説明できるかです。
大問3「平面図形・内角の和」
一つ一つの角の大きさがわからないのに、「和」がわかる、ということは、三角形の内角の和が180度であることを利用します。
答えは、180度の倍数になります。
図2、図3のへこんでいる部分にフタをすると、内部の角の和が外側に出てきて、きれいな多角形の内角の和になります。
大問4「仕事算・比」
A×48+B×48=A×1.3×40+B×40
B×8=A×4
よって、A=2、B=1、全体=144
と、設定します。これですべて解決です。
大問5「速さ」
(1)A+50とAー50の差100が父の速さの1/2
よって、父=200、A=150m/分(答)
(2)Aさんは3000÷150=20分かかります。
父は1分ごとに、速い、遅いをくり返すので、ちょうど20分後に追いつかれてゴールです。
このうち半分の10分間をゆっくり走ったので、100×10=1000m(答)
(3)(2)より、同時にゴールすることがわかっているので0分(答)
・大問1(4)は、理論的に難しく、(5)は、計算が大変です。
このような場合、まだ大問1の小問なのだから、解けて当然と考えるか?
それとも、より簡単に解ける問題から先に手をつけるべきか?
けっこう悩むところですが、本番で悩む時間はありませんから、事前に方針を固めておきましょう。
多少時間がかかっても、つまることなく順調に手が動くようなら、飛ばさない方が精神衛生上よい、という人もいます。
時間がかかりそうなら、即、後回し。捨て問大好き!という人もいます。
好みの問題です。
ただし、考え込んでしまうようなら、先へ進むのが良いでしょう。
・記述問題では、中学校の証明ほど厳密なものは求められていません。
ある程度自由に書いても大丈夫です。
要は、採点者に意味が伝わればよく、
ということを、メモする程度で、OKです。
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