渋谷教育学園渋谷中学校の国語


傾向


ポイント1


出題形式

 

例年、大問2問で構成されています。

 

大問1は物語文。

大問2は論説文。

 

いずれも長文です。

 

設問形式はほとんどが5択の選択式問題で、一つ一つの選択肢も長文です。

 

ただし、50~80字程度の記述式問題も、大問1、大問2それぞれに、各1問ずつ出題されます。


ポイント2


頻出分野

 

物語文は

  • 「現実を受け入れ、成長する物語」
  • 「抑圧から解放される物語」

など、流行の最先端を行く問題が、多くを占めます。

 

論説文は

  • 「言語、コミュニケーション、多様性」
  • 「環境問題」
  • 「SDGs」

など、こちらも、現代社会のテーマが多く取り上げられています。


ポイント3


難易度

 

問題文は、本文、設問とも、かなりの長文です。

 

また、内容も、小学生には理解が難しいと思われる高度な深い文章が、多数出題されています。

 

たとえば、筆者が

  1. 「さびしい気持ち」
  2. 「淋(さび)しさ」

という2通りの表現を使い分けているとき、その微妙なニュアンスの違いを問う出題があります。

 

「ひらがな」と「漢字」。

それも、「寂(さび)しさ」ではなく、「淋しさ」。

 

筆者が表記の違いに込めた想いは何か?

 

これを、文脈から推し量る必要があります。

 

単純な

「プラスイメージ」

「マイナスイメージ」

といった色分けでは、とても太刀打ちできません。

 

首都圏屈指の難問出題校です。


対策

以上から、渋渋合格のための対策としては、以下の3点が大切です。

 


ポイント1


世の中や、国際社会の最先端の動きに、常にアンテナを張っておきましょう。

 

そのためには、社会科の重大ニュースの勉強も、役立ちます。


ポイント2


 

選択式問題は、文章の内容を理解して解くことが困難な場合もあります。

 

そのときは、文章の内容に踏み込むことなく、字面(じづら)で解く受験テクニックも必要です。


ポイント3


 

試験日が2月1日、2日と連続している学校では、採点に時間のかかる記述式問題は、出題しにくい傾向にありますが、渋渋では、しっかり出題されています。

 

つまり、自己表現力を重視している学校です。

 

日頃から、自分の考えを文章にまとめるトレーニングを積んでおきましょう。




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