目次 |
「傾向」 |
1、概要 |
(1)出題分野 |
(2)難易度 |
2、各論(大問1~4) |
「対策」 |
(1)出題分野
「規則性」「立体図形」「割合」を中心に、はば広く出題されています。
本年度は「場合の数」が少な目でしたが、来年度以降、復活する可能性は高いです。
(2)難易度
昨年に続き、渋渋の算数としては、やや易し目でした。
特に、大問1の小問群に、捨て問が1問もなかったのは、珍しいです。
「出題分野&難易度マップ」を掲載いたします。(難易度は、レッツ算数教室の分析によります)
Aが最も易しく、BCDEの順に難しくなっていきます。
出題分野&難易度マップ | ||
大問1 | ||
(1) | 計算 | A |
(2) | 速さ・平均速度 | B |
(3) | 数の性質 ・約数の個数 | C |
(4) | 場合の数 | C |
(5) | 割合・仕事算 | C |
(6) | 平面図形・面積 | C |
大問2 | ||
(1) | 規則性 | B |
(2) | 規則性 | D |
(3) | 規則性 | E |
大問3 | ||
(1) | 立体図形・切断 | C |
(2) | 立体図形・切断 | D |
(3) | 立体図形・切断 | E |
大問4 | ||
(1) | 割合・食塩水 | B |
(2) | 割合・食塩水 | C |
(3) | 割合・食塩水 | D |
それでは順に見ていきましょう。
大問1
(1)「計算」
ウオーミングアップです。
1.875(0.875)は、一瞬で分数に変換できるよう、おぼえておきましょう。
(2)平均速度
駅と学校の距離が不明ですが、答えに影響はありません。
距離は自分で自由に設定できます。
(3)「数の性質・約数の個数」
約数の個数を求める公式は、本来、高校数学なのですが、現在は、中学受験でも必修となっています。
(4)「場合の数」
ABCの3人が、どちらの部屋に入るかで、場合分けです。
(5)「割合・仕事算」
と設定します。
あとは、つるかめ算なども使って解きます。
(6)「平面図形・面積」
影のついた部分を、三角形やおうぎ形に分割して求めます。
大問2「規則性」
1×1+2×2+3×3+……+n×n
=n×(n+1)×(2n+1)÷6
という、高校数学の公式があります。
これを、図形で表したのが「図3」です。
この公式は、図3に当てはめて「説明」できます。
ただ、一般的にnの場合(たとえば、本問(3)のようにn=30の場合)にも成り立つことを図3から「証明」するのは、難しいように思われます。
なぜならば、図3が白2つと黒1つで3等分されていることを、nの場合にも成り立つと証明しなければいけませんから。
もっとも、そこは中学受験ですから、n=4やn=7で成り立てば、n=30でも成り立つのだろうと「想像」して、「規則性を発見」したことにして解く、というのもアリです。
それが気持ち悪い人は、(3)は捨て問にしても大丈夫でしょう。
ちなみに、(2)は、実際に7番目までのマスを描かなくても、図3との比較から、以下の式を立てて、解けます。
7×1+6×3+5×5+4×7+3×9+2×11+1×13=140
大問3「立体図形・切断」
(1)
三角すいAGHLの体積です。
(2)
断頭三角柱FGL-EJKの体積です。
(3)
とします。
三角柱NHI-OLKと、断頭三角柱ANO-GHLの体積の和です。
大問4「割合・食塩水」
(1)(2)は、渋渋の受験生にとっては、とても易しいと思われます。
(3)も、理屈は易しいのですが、計算が半端な分数の連続で、厳しいです。
大問1の小問群が、渋渋にしては、かなり易し目でした。
その分、大問3の立体切断は手強く、大問2(3)、大問4(3)は、作業量が多い、計算力が求められるなど、バランスを取っています。
大問1や計算でミスが出ると、厳しいでしょう。
大問2は、高校数学の基本的な公式をアレンジした問題です。
このような公式をどこまで勉強しておくかは、難しい所です。
大問1(3)「約数の個数の公式」のように、高校数学であっても、中学受験界の常識になったものについては、必修です。
結局、大手塾のテキストで、どの程度まで教えているかによって決まるので、あまり神経質になることはありません。
高校数学の一部までカバーすれば、その分、おろそかになる分野が出てきてしまうおそれもあります。
大問3「立体切断」は、かなり難しいのですが、使うテクニックは、十分に出題範囲内です。
ひとつの図形を様々な角度からながめる練習をしておきましょう。
たとえば、四角すいは
「ある、秘密の図形」
と見ることもできます。
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