渋谷教育学園渋谷中学校の算数


NEW! 渋渋の国語

NEW! 渋渋の算数2024年

傾向

1、頻出分野

大問1の小問群では、様々な分野からまんべんなく出題されます。

 

「平面図形」「立体図形」「場合の数」「濃さ」「速さ」「数の性質」「規則性」「論理パズル」などです。

 

ただし、影響の大きい応用問題に限ると、若干しぼられ、「立体図形」「場合の数」「速さ」がよく出ます。

2、難易度

極めつけの難問が出ます。首都圏屈指の難問出題校です。

 

難問の配置位置も、特に決まっていません。

 

大問1の小問群は、易しい問題を出題する学校が多いのですが、渋渋は、いきなり難しい年もあります。

3、姉妹校の渋幕との比較

両校に共通しているのは、「場合の数」重視の姿勢です。

  • ○○は何通りありますか?(全検索問題)
  • 最も安くなる方法は?(最大最小問題)

などが、両校に共通の出題パターンで、難問の一角を占めています。

 

これらの問題は、典型的な中学入試問題から離れて、高校数学の「場合分け能力」があるかどうかを試すものです。

 

中学受験・算数の定番問題をパターン暗記するような勉強では、太刀打ちできません。

 

逆に、両校の違いはどこかというと、渋幕が少数の個性的な問題をドンと出すのに比べて、渋渋は大問1の小問群で、中学受験算数のよくある問題を、少しは出題している点でしょう。

 

この違いは、教育方針や出題方針の違いというよりは、地域的な違いではないかと推察しています。

 

渋幕は、千葉の幕張で、孤高の存在。

渋渋は、強豪、競合がひしめく中で、優秀な生徒を獲得している学校。

 

○○中学との併願をしやすくするには、どうするか?

 

××中学と差別化を図るには、どうするか?

 

といった問題に、絶えず直面し、対応しています。

 

そのためには、「出題傾向の微調整が自在にできる小問群を、ある程度活用していこう」ということだと思われます。

 

基本的には、両校の出題方針に違いはありません。

 

伸びしろのある、真の思考力を持つ子を、求めています。

対策

合格者平均点でも6割前後ですから、試験の残り時間を考えながら、難問をうまくスルーすることが、大切です。

 

問題文を読んだら、

  • 「これは自分の手に負えない」
  • 「手には負えるが、時間がかかりそう」

といったことを、素早く見抜く能力を身につけることです。

 

また、「場合分け能力」を重視する傾向は、近年、難関校の間でますます顕著になっています。

 

一朝一夕には身につかない能力ですが、渋渋を目指す以上は、正面から取り組みましょう。

 

「場合分け」というのは、一定の視点から物事を分類することです。

 

視点によって、2つに分類されたり、7つに分類されたり、様々です。

 

「ちょうど解きやすい個数に分類するには、どのような視点が適切か?」

 

というセンスを磨くことが大切です。

 

そのためには、自分の場合分けの視点と、解説の場合分けの視点とを比べて、それぞれのメリット・デメリットを比べる勉強が、効果的です。



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