筑駒の国語は、制限時間が40分と短い中、「論説文」「物語文」「随筆文」「詩」のうちの3つが出題されます。
「詩」は毎年です。
多くの男子難関校では、長文の物語文を1問じっくり読むのに対し、筑駒では、短めの文章を次々と読むことになります。
設問はほとんどが記述式で、設問文は短く、答案の制限字数も短めです。
そのような意味では、軽めの問題を素早く大量に解くように見えるかもしれません。
ですが、「軽い」と「浅い」は異なります。
筑駒の問題は、短いながらも、「深い」のです。
本文が短いということは、記述式の答案に使う言葉を、自分の想像力を働かせて補う必要があるということです。(詩は、その典型でしょう)
答案の制限字数が少ないということは、その分、本質を突いて、簡潔にまとめる必要があるということです。
これが難しいのです。
設問形式としては、
というものが、多数出題されています。
これらは、
を理解できているか問うものが多く、難度は高いです。
また、長文の物語文のような、ダイナミックな心情の変化を説明するというよりは、日常の何気ない風景を切り取り、そこでの微妙な感情の揺れをとらえる問題が多く、繊細な感覚が重視されています。
これらは、物語文と同様に、あるいはそれ以上に、「随筆文」と「詩」が重視されている点にも表れています。